史上最高の先発投手!ロジャー・クレメンスとはどんな投手?

どうもマツローです。

今回はボストン・レッドソックスやニューヨーク・ヤンキースでエースとして活躍したロジャー・クレメンス投手について書いていきます。

まずはロジャー・クレメンスのプロフィールを簡単に紹介しましょう。

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プロフィール

本名:William Roger Clemens

出身地:アメリカ合衆国 オハイオ州

経歴:ボストン・レッドソックス (1984-1996)
トロント・ブルージェイズ (1997-1998)
ニューヨーク・ヤンキース (1999-2003)
ヒューストン・アストロズ (2004-2006)
ニューヨーク・ヤンキース (2007)
シュガーランド・スキーターズ (2012)

投打:右投右打

守備位置:投手

ロジェー・クレメンスはサイ・ヤング賞を歴代最多の7度受賞した、メジャーでもトップクラスの大投手です。

投手三冠を2度獲得するなど、タイトルも多く受賞しています。

ロジャー・クレメンスのプロキャリアを振り返る

ロジャー・クレメンスは83年にドラフト1位でボストン・レッドソックスと契約し、84年にメジャーデビューを果たします。デビューイヤーから9勝を挙げ、防御率4.32とまずまずの活躍を見せましたが、新人王の獲得はなりませんでした。

85年は肩の怪我により15試合に留まったものの、86年は24勝を挙げ最多勝のタイトルを獲得するなど大活躍し、チームのワールドシリーズ出場へ大きく貢献し、満票で初のサイ・ヤング賞も獲得しました。この年の4月29日に行われたシアトル・マリナーズ戦で9回20奪三振(MLB記録)を達成しています。

87年も20勝を挙げるなど活躍し、2度目のサイ・ヤング賞を受賞。88年はシーズン291奪三振という球団記録を樹立し、92年まで毎年20勝前後という圧倒的な成績を残し続けました。

93年からは成績が少しずつ落ち始めます。93年は11勝13敗と勝利数よりも敗戦数が上回り、防御率は4.46でした。94年も9勝にとどまります。95年、96年ともに10勝を挙げるに留まりました。

96年オフにレッドソックスのGMより「もうロジャー・クレメンスの全盛期は過ぎた」という趣旨の発言をされるなど低い評価を受けるなどし、クレメンスはレッドソックスを退団します。背番号21は永久欠番ではありませんが、96年のクレメンス退団以降、21番を背負った選手は存在しません。

ロジャー・クレメンスは96年シーズンより、FAでトロント・ブルージェイズに移籍しました。ブルージェイズには2年在籍しましたが、両年ともに投手三冠を達成し、2年連続でサイ・ヤング賞を受賞するという文句のつけようのない成績を残しています。

99年シーズンからニューヨーク・ヤンキースに移籍。毎年安定した活躍を見せますが、特に2001年は20勝3敗という素晴らしい成績を残し、自身6度目となるサイ・ヤング賞を受賞します。

2003年の序盤にクレメンスはシーズン終了後に引退する旨を発表しました。6月13日には300勝と4000奪三振を同一試合で達成するという快挙を成し遂げます。シーズン終盤に近付くにつれて、引退に関連付けたイベントが多く催されました。2003年は17勝を挙げ、防御率は3.91という、引退する選手とは思えない好成績を残しました。

結局クレメンスはこの年の引退を撤回し、2004年シーズンからはヒューストン・アストロズでプレーするようになります。なんとこの年に18勝4敗という好成績を残し、自身7度目となるサイ・ヤング賞を受賞しました。この年にも「引退する」というような趣旨の発言をするものの、結局撤回し、2005年も現役を続行します。2005年は現役生活の中で最も低い1.87という防御率を記録しました。

2006年もWBC終了後に引退するという旨を発言したものの、これを撤回。この年は7勝に留まったものの、防御率は2.30という好成績を残しています。

2007年シーズンには再びニューヨーク・ヤンキースに移籍。この年に6勝を挙げ、1年限りで退団しました。

その後禁止薬物の使用が疑われ、裁判に突入するなどしましたが、結局無罪となります。長らく所属球団のない状態が続いており、事実上の引退とみられていました。

しかし、2012年に独立リーグのシュガーランド・スキーターズに入団し、5年ぶりに実戦で登板しました。初登板は3回1/3を1安打無失点、2度目の登板では息子のコービーと親子バッテリーを組み、4回2/3を無失点に抑えました。この年を最後に引退しています。

ロジャー・クレメンスはなぜ圧倒的な成績を残せたのか?特徴を解説

ロジャー・クレメンスが長年にわたり、圧倒的な成績を残し続けた理由は以下の面で他の投手よりも秀でていたからです。

  1. 約160㎞の速球と鋭いスプリッターと制球力
  2. 投手としての強い闘争本能と高いプロ意識

1.約160㎞の速球と鋭いスプリッターと制球力

ロジャー・クレメンスの速球は160㎞を越え、スプリッターも150㎞近い速度で記録するため、非常に打ちにくいボールとなっています。

クレメンスは日ごろのハードなトレーニングの成果もあり、40歳近くになっても球威を維持し続けることができたため、長期にわたり活躍を続けられたのでしょう。

また、スプリッターの球速は腕の振りではなく、親指の握る位置で調整していたらしく、腕の振りでは球速が全く読めないという点も打者には打ちにくいポイントです。

ではクレメンス投手の動画を見てみましょう。

2.投手としての強い闘争本能と高いプロ意識

ロジャー・クレメンスは気性が荒く、頻繁にビーンボールを投げることがあります。打たれた報復にビーンボールを投げることも多く、どんな手を使ってでも打たせないという闘争本能あふれる投手です。

妻と遊びの野球をしていたときでさえ、妻にホームランを打たれた直後に全力のビーンボールを投げたというエピソードもあります。

ロジャー・クレメンスの通算成績と表彰

最後にロジャー・クレメンスの通算成績を紹介します。

実働:24年

709試合 354勝 184敗 4672奪三振 防御率3.12

MVP (1986年)

サイ・ヤング賞 7回 (1986年-1987年、1991年、1997年-1998年、2001年、2004年)※MLB史上最多

最多勝利 4回 (1986年-1987年、1997年-1998年)

最優秀防御率 7回 (1986年、1990年-1992年、1997年-1998年、2005年)

最多奪三振 5回 (1988年、1991年、1996年-1998年)

まとめ

ロジャー・クレメンスは強い闘争本能をむき出しにしながら投げるピッチングスタイルでありながら、パワーとテクニックの両方を兼ね備えた優れた投手でした。

サイ・ヤング賞を史上最多の7度も受賞した実績も素晴らしいですよね。これからのメジャーリーグでロジャー・クレメンスを超えるような投手が出てくると良いですね。

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