歴代ベストナイン(福岡ソフトバンクホークス編)

どうもマツローです。

パ・リーグの常勝軍団と言えば福岡ソフトバンクホークス。創設時から今まで、大変素晴らしい成績を残しています。

特に山本、鶴岡、王監督時代は非常に強く、ほぼ毎年Aクラスを維持しています。ホークスの強さの根源としてはその特殊な育成方法にあります。通常球団には1軍、2軍と2つに分けていることが多いですが、ホークスには3軍があります。

巨人や広島にも3軍はありますが、ホークスの3軍は対外試合や施設も充実しています。そういった特殊な育成方法が、近年のホークスの強さを生み出しているといっても過言ではありません。生え抜きで言えば、ヤクルトの山田選手と並ぶ“トリプルスリー男”柳田悠岐選手や、「熱男~!」のパフォーマンスでお馴染みムードメーカーの松田宣浩選手、ショートの名手今宮健太選手等第一線で活躍する選手を多数育て上げています。

しかもホークスは育成だけではなく、補強も非常に上手に行っています。例えば、今やホークスの頼れる4番内川聖一選手は横浜から移籍してきましたし、外国人選手ではロッテで活躍していたアルフレド・デスパイネ選手を獲得。他にも沢山活躍している選手がいます。

もちろん往年の名選手も勢ぞろい。“ID野球の元祖”野村克也さん、“平成唯一の三冠王”松中信彦さんらずらっと勢ぞろい。そんな最強軍団のホークスで、ベストナインを組んでみましたのでご覧ください。

※2019年度の時点での現役選手の通算成績は2019年シーズン終了後のデータを掲載しています。またメジャーで活躍した選手は日米の通算を掲載しています。外国人選手は日本での記録のみの掲載です。

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監督

監督「王貞治」

通算成績=.3012786安打2170打点868本塁打
キャリアハイ=1964年.320・151安打・119打点・55本塁打
監督成績(ホークス時代のみ計14年)=998勝リーグ優勝3回日本一2回

ホークスの一時代を築き上げた人と言ったら王貞治さんですよね。年数に対しては非常に勝っているというイメージはないですが、第1回のWBCでは監督として世界一も経験していますし「日本のプロ野球の名監督と言えば?」というアンケートがあれば上位に食い込むこと間違いなしの名将です。

野手ベストナイン

1番:広瀬叔功(中堅手)

通算成績=.282・2157安打・394二塁打・596盗塁
キャリアハイ=1964年.366・167安打・12本塁打・35二塁打・72盗塁

広瀬さんの魅力はなんといっても素晴らしい俊足にあります。通算盗塁数はNPB歴代2位の596個で、通算の盗塁成功率(300盗塁以上)は歴代1位82.9%という高成功率をマークしています。首位打者にも輝いた打撃と俊足を活かした広い守備範囲、さらに強肩を持ち合わせるなど、正に理想の1番バッターです。

2番:井口資仁(二塁手)

通算成績=.270・2254安打・295本塁打・1222打点
キャリアハイ=2003年 .340・175安打・27本塁打・109打点・42盗塁

晩年は千葉ロッテマリーンズで過ごした井口さん。現在は同じくロッテの監督を務めています。ライト方向への長打力が魅力でメジャーでも2番打者として活躍していました。2003年は“ダイハード打線”の中核として優勝に貢献、トリプルスリーまであとわずかの成績でしたが、当時からテラス席があればトリプルスリーを達成していたことでしょう。走攻守全てに秀でた万能プレーヤーです。

3番:柳田悠岐(右翼手)

通算成績=.319・958安打・157本塁打・525打点
キャリアハイ=2015年 .363・182安打・34本塁打・99打点・32盗塁 ※トリプルスリー

“平成のトリプルスリー男”柳田選手。柳田選手は豪快なバッティング、そして華麗な守備、さらにその俊足も魅力です。非常に身体能力が高く、体も大きくプロ野球選手になるために生まれてきた方と言っても過言ではありませんね。なおトリプルスリーと首位打者を同時に達成したのは柳田選手がNPB史上初の快挙となっています。

1~3番まで全員が高打率、長打、盗塁が期待できる凄みのあるメンバーが揃っています。

4番:野村克也(DH)

通算成績=11970打席・2901安打657本塁打1988打点・113犠飛
キャリアハイ=1965年 .320・156安打・42本塁打110打点 ※三冠王

野村さんは選手として非常に素晴らしい成績を残してきました。まず着目すべきは打席数。11970打席というのは歴代最高で、さらに10472打数というのも歴代1位です。また通算犠飛113歴代1位となっており、捕手としてはただ一人“三冠王”の達成者で、日本球界にまさしく名を刻んだ「レジェンド」選手であります。

5番:松中信彦(一塁手)

通算成績=.296・1767安打・352本塁打・1168打点
キャリアハイ=2004年 .358・171安打・44本塁打120打点 ※三冠王

平成に入って唯一三冠王を獲得したことがある選手として有名な松中さん。現在は野球解説者として活躍しています。“ダイハード打線”の4番は、非常に優秀なミート力と長打力を武器としており、インコースの捌き方は天才的なものを持っていました。西武松坂投手との対決は名勝負となっており、サヨナラホームランを含む、松坂投手からの1試合3発はファンに強烈なインパクトを与えてくれました。

6番:小久保裕紀(三塁手)

通算成績=.273・2041安打413本塁打・1304打点
キャリアハイ=2001年 .290・155安打・44本塁打123打点

2017年第4回WBC日本代表の監督を務めていた小久保さん。現役時代は一本足打法の長距離バッターとしてファンを魅了してきました。また大学卒で400本塁打、2000本安打の両方を達成したのはNPB史上4人目で、大変素晴らしい選手であることが垣間見えますね。幼い頃から野球チームのキャプテンを務める等、とてもリーダーシップに溢れた選手でした。

7番:城島健司(捕手)

通算成績=.289・1837安打・292本塁打・1006打点
キャリアハイ=2003年・.330・182安打・34本塁打・119打点

強肩強打の“スーパーキャッチャー”として有名な城島さんを捕手として起用しました。強気に攻めるリードで投手を引っ張り、その素質も認められ日本人捕手で唯一メジャーリーグでも活躍しました。メジャーで活躍後は阪神へ移籍し、晩年を終え、現在は釣り師として地元の釣り番組で活動しています。

8番:佐々木誠(左翼手)

通算成績=.277・1599安打・279二塁打・242盗塁
キャリアハイ=1992年 .322・164安打・26二塁打・40盗塁

走攻守、三拍子そろったオールラウンダーとしてホークスを支えた佐々木さん。身体能力の高さはレジェンド選手たちから高く評価されていました。また面白いことが好きな性格で、阪神時代の登場曲にはデビルマンの歌を使用していました。

9番:川崎宗則(遊撃手)

通算成績=.286・1526安打・71三塁打・279盗塁
キャリアハイ=2004年 .303・171安打・8三塁打・42盗塁

「ムネリン」の愛称で老若男女のホークスファン、プロ野球ファンに愛されていた川崎選手。人物としても非常に明朗活発で、ファンだけではなくチームメイトからも親しまれていました。選手としての特徴は、華麗なグラブ捌き。守備範囲は狭いものの、魅せるプレーで球場を沸かせていました。



投手ベストナイン

杉浦忠(先発)

通算成績=防御率2.39・187勝・1756奪三振
キャリアハイ=1959年 防御率1.4038勝336奪三振

南海ホークスのエースとして大活躍していた杉浦さん。“史上最強のアンダーズロー”と呼ばれているレジェンド投手です。日本シリーズで巨人相手に1戦~4戦目まですべて先発し勝利するという偉業も成し遂げています。今では考えられない功績ですよね。ちなみに杉浦さんは福岡ダイエーホークスの初代監督でもありました。

斉藤和巳(先発)

通算成績=防御率3.33・79勝・846奪三振・勝率.775
キャリアハイ=2006年 防御率1.7518勝205奪三振 ※沢村賞

ホークスのエースとして活躍していた斉藤さん。プロ入り後はなかなか芽が出ず、諦めかけたこともあったそうですが努力を積み重ねエースの座を手にしました。現役時代は女性向けのプロ野球雑誌で何度も表紙を飾るなど、その甘いマスクも大人気。またマウンド上では闘志むき出しのスタイルで三振を奪った時の雄叫びも絵になる選手でした。通算勝率は.775と驚異的な数字を残しており“負けないエース”としても有名でした。

杉内俊哉(先発)

通算成績=防御率2.95・142勝・2156奪三振
キャリアハイ=2005年 防御率2.1118勝218奪三振 ※沢村賞

プロ野球選手としては小柄な体格で球速もそこまで早くないながらも伸びのあるストレート切れのあるチェンジアップを武器にファンを魅了していた杉内さん。現在は巨人の2軍投手コーチとして日々若手育成に尽力しています。杉内さんは所謂「松坂世代」の一人で、松坂選手にライバル心を燃やしながらプレーしていたそうです。その性格も相まってか、打者を三振に切って取る姿はとても印象深いものがありました。

ブライアン・ファルケンボーグ(中継ぎ)

通算成績=防御率1.70・97ホールド・64セーブ
キャリアハイ=2010年 防御率1.0239ホールド・1セーブ

アメリカ出身の助っ人外国人、ファルケンボーグさんを中継ぎとして起用しました。メジャーで様々な球団を渡り歩き、ホークスへ移籍。200cmの大きな体から投げられる最速158キロのストレート140キロ代のスプリットを武器に“ホークス史上最強のセットアッパー”として活躍しました。また阪神の「JFK」のように攝津投手、馬原投手と合わせて「SBM」というトリオ名がつけられていましたが、他球団ファンから攝津投手は“羨望の7回”、ファルケンボーグ投手は“絶望の8回”、馬原投手は“希望の9回”として恐れられていました。

デニス・サファテ(抑え)

通算成績=防御率1.57234セーブ
キャリアハイ=2017年 防御率1.0954セーブ

この方を抑えとして起用せずに誰を抑えにするでしょう。ホークスの絶対的守護神として活躍した“キング・オブ・クローザー”ことデニス・サファテ投手。2017年に達成したシーズン54セーブ日本記録になっています。さらに外国人選手として今まで誰一人受賞することがなかった正力松太郎賞にも選出されています。現在通算セーブ数は234としていて、名球会まで後16セーブ。故障からの復活が待たれます。

戦力評価※(筆者の独断です)

攻撃力

守備力

機動力

先発投手

救援投手

勝負強さ

以上がホークスのベストナインになります。足もある1~3番に加え4、5番は三冠王と破壊力抜群の打線ですね。現在のホークスも最強と呼び声高いメンバーを揃えていますし、若手もどんどん育ってきているので、今後また名選手が生まれることを期待しましょう。

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