プロ野球2019年WHIP10傑ランキング

どうもマツローです。

WHIPという指標をきいたことがありますか?

プロ野球では勝利数、勝率、防御率、奪三振数などが主な投手の成績を示す指標とされていましたが、近年では純粋に投手の能力の高さを示す指標としてWHIPが注目されるようになっています

この記事ではWHIPの高い投手をご紹介します。

最も出塁困難な投手は?2018年度版 WHIP10傑ランキング

2019年1月14日

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Contents

WHIPとは

まずはWHIPの意味を理解しておきましょう。

WHIPとはWalks plus Hits per Inning Pitchedの略で1イニングあたりヒットや四球で何人のランナーを出すかという指標です。

例えば9イニング投げてヒットや四球で9人のランナーをだしたのであればWHIPは1ということになります。

防御率はどれだけランナーを許しても結果的に点を取られなければ悪化することはありません。

一方、WHIPはランナーを許すだけで悪化してしまうため投手の安定感を図ることができる指標です。

WHIPの格付け
Aランク 優秀 1.00以下
Bランク 非常に良い 1.10
Cランク 良い 1.25
Dランク 普通 1.32
Eランク 平均以下 1.40
Fランク 悪い 1.50
Gランク 非常に悪い 1.60以上

セ・リーグ2019年WHIPランキング【規定投球回到達選手】

ではまずセ・リーグの規定投球回に達した投手のWHIPランキングを紹介します。

1位 大野 雄大投手(中日)

WHIP:0.98
防御率:2.58

最優秀防御率のタイトルも獲得した大野選手がセ・リーグのWHIP1位でした。

大野選手はキレのあるストレートとフォーク・スライダーが武器で2019年にはノーヒット・ノーランも達成しています。

1年間通じて安定したピッチングを披露してくれました。

2018年は1勝もできなかった「元エース」が見事に復活を果たすシーズンとなっています。

2位 今永 昇太投手 (横浜)

WHIP:1.08
防御率:2.91

3位 西 勇輝投手(阪神)

WHIP:1.13
防御率:2.92

4位 山口 俊投手(巨人)

WHIP:1.16
防御率:2.91

5位 柳 裕也投手 (巨人)

WHIP:1.19
防御率:3.53

6位以下の選手は以下の通りです。

6位 ジョンソン投手(広島)
WHIP:1.21
防御率:2.59

7位 大瀬良 大地投手(広島)
WHIP:1.22
防御率:3.53

8位 青柳 晃洋(阪神)
WHIP:1.30
防御率:3.14

9位 小川 泰弘(ヤクルト)
WHIP:1.31
防御率:4.57

パ・リーグ2019年WHIPランキング【規定投球回到達選手】

次にパ・リーグの規定投球回に達した投手のWHIPランキングです。

1位 有原 航平投手(日本ハム)

WHIP:0.92
防御率:2.46

日本ハムの有原選手がパ・リーグのWHIP1位でした。

有原選手は150km/hを超えるストレートに加えカットボール・フォーク・スライダー・カーブ・チェンジアップ・ツーシーム等の多彩な変化球を操り打者を抑えていきます。

今年は最多勝も獲得し球界を代表するピッチャーと言える存在になりました。

2位 山本 由伸投手(オリックス)

WHIP:0.96
防御率:1.95

3位 千賀 滉大投手(ソフトバンク)

WHIP:1.16
防御率:2.79

4位 高橋 礼(ソフトバンク)

WHIP:1.14
防御率:3.34

5位 山岡 泰輔投手(オリックス)

WHIP:1.17
防御率:3.71

6位 美馬 学投手(オリックス)

WHIP:1.18
防御率:4.01

※パ・リーグで規定投球回に達した投手は6名だったのでランキングも6位までとなっています。

セ・リーグ2019年WHIP 10傑【45試合以上登板選手対象】

次は45試合以上に登板したリリーフ投手のWHIPランキング(セ・リーグ編)を見ていきましょう!

1位:岩崎 優投手(阪神)

WHIP:0.76
防御率:1.01

強力な阪神リリーフ陣の中でも最も安定したピッチングを披露したのが岩崎投手。

岩崎投手はスピードガンよりも速く見えると言うストレートが最大の武器

球速は140km/h程度ですが、ノビのあるストレートと全く同じフォームから繰り出す変化球を武器に三振と凡打の山を築きました。

リリーフ部門のセ・リーグWHIP上位は1位~3位を阪神が独占。10位以内に5人も占めるなど2019年の阪神がいかに強力なリリーフ陣を形成していたかがよくわかります。

2位:ジョンソン投手(阪神)

WHIP:1.38
防御率:1.38

3位:ドリス投手(阪神)

WHIP:0.85
防御率:2.11

4位:ロドリゲス投手(中日)

WHIP:0.93
防御率:1.64

5位:島本 浩也投手(阪神)

WHIP:0.94
防御率:1.67

6位以下のランキングは以下の通りです。

6位:菊池 保則投手(広島)
WHIP:1.02
防御率:2.80

7位:福 敬登投手(中日)
WHIP:1.04
防御率:2.05

8位:山崎 康晃投手(DeNA)
WHIP:1.05
防御率:1.95

9位:藤川 球児投手(阪神)
WHIP:1.09
防御率:1.77

10位:エスコバー投手(DeNA)
WHIP:1.12
防御率:2.51

パ・リーグ2019年WHIP 10傑【45試合以上登板選手対象】

次はリリーフ投手のWHIPランキング(パ・リーグ編)です。

1位:宮西 尚生(日本ハム)

WHIP:0.80
防御率:1.71

パ・リーグで45試合以上登板してWHIP1位だった選手は宮西選手。

左のサイドスローから140km/hのストレートとスライダー、カーブを主な持ち球にしています。毎年安定したピッチングを披露しており、チームには欠かせない存在ですね

2位:増田 達至(西武)

WHIP:0.88
防御率:1.81

3位:松井裕樹(楽天)

WHIP:0.92
防御率:1.94

4位:益田直也(ロッテ)

WHIP:0.99
防御率:2.15

4位ハーマン(楽天)

WHIP:0.99
防御率:3.04

6位以下は以下の通りです。

6位:森 唯斗(ソフトバンク)
WHIP:1.00
防御率:2.21

7位:森原 康平(楽天)
WHIP:1.02
防御率:1.97

8位:青山 浩二(楽天)
WHIP:1.03
防御率:2.70

9位:石川 直也(日本ハム)
WHIP:1.01
防御率:3.31

10位:高橋 純平(ソフトバンク)
WHIP:1.04
防御率:2.65

過去3年間(2017~2019)トータルの日本プロ野球WHIP 10傑【429イニング以上投げた選手】

次は過去3年間で429イニング(143イニング×3年)以上投げた投手を対象にWHIPランキングを紹介します。

1位:菅野 智之(巨人)

WHIP:1.01
防御率:2.39

球界を代表するピッチャーの菅野選手が3年間トータルのWHIP1位でした。2019年はやや成績を落としたものの、3年間トータルでは被安打・四球ともに少なくバランスの取れたピッチャーです。

最速157km/hのストレートとシュート、ツーシーム、ワンシーム、スライダー、カーブ、カットボール、フォークを持ち球としています。

どの球種もコントロールが良く同じフォームで投球されるため、調子がいい時には手が付けられないピッチャーですね。

2位:岸 孝之(西武→楽天)

WHIP:1.03
防御率:2.92

楽天の岸選手も毎年安定したピッチングを披露しています。

岸選手の特徴はノビのあるストレートと大きく縦に割れるカーブです。

他にもスライダー、チェンジアップを投げ、緩急をつけたピッチングスタイルで安定してピッチングを披露しています。

3位:則本 昂大(楽天)

WHIP:1.12
防御率:3.07

岸選手に並ぶ楽天のエースが3位にランクイン。則本選手は最速158km/hのストレートとフォーク、スライダーを中心に投球を組み立てるスタイルです。

5度の最多奪三振を獲得するなど、三振が多くとれる投手です。

4位:千賀 滉大(ソフトバンク)

WHIP:1.15
防御率:2.50

5位:大瀬良 大地(広島)

WHIP:1.16
防御率:3.23

6位以下は以下の通りです。

6位:西 勇輝(オリックス→阪神)
WHIP:1.17
防御率:3.30

7位:有原 航平(日本ハム)
WHIP:1.18
防御率:3.84

8位:山岡 泰輔(オリックス)
WHIP:1.24
防御率:3.79

過去3年間(2017~2019)トータルの日本プロ野球WHIP 10傑【135試合以上登板選手対象】

次は過去3年で135試合以上投げたリリーフ投手のWHIPランキングを紹介します。

1位:宮西 尚生(日本ハム)

WHIP:1.00
防御率:2.23

安定した投球を毎年続けている宮西選手が3年間トータルでも1位に輝きました

宮西選手は2008年の入団以降、継続して50試合以上に登板しているリリーフ界のレジェンド的な存在です。

2020年には35歳になり、ベテランの域に達しますがまだまだ活躍して欲しい選手ですね。

2位:山﨑 康晃(DeNA)

WHIP:1.02
防御率:2.07

DeNAの守護神、山﨑選手が2位にランクイン。

山﨑選手が投げるのは最速153km/hのストレートと落差の大きいツーシームがほとんどです。日本代表でも守護神を務め、安定したピッチングを見せてくれました。

3位:増田 達至(西武)

WHIP:1.02
防御率:2.79

2019年パ・リーグ王者の西武の守護神を務める増田選手が3位にランクイン。

やや不安定な西武投手陣の中で抑えピッチャーが増田選手に固定できたというのは非常に大きかったですね。

増田選手はナチュラルにカットする最速156km/hのストレートとスライダー、カーブを中心に投球を組み立てる本格派右腕です。

4位:松井 裕樹(楽天)

WHIP:1.07
防御率:2.33

5位:ドリス(阪神)

WHIP:1.07
防御率:2.56

6位以下は以下の通りです。

6位:嘉弥真 新也(ソフトバンク)
WHIP:1.08
防御率:2.61

7位:モイネロ(ソフトバンク)
WHIP:1.08
防御率:2.75

8位:森 唯斗(ソフトバンク)
WHIP:1.10
防御率:3.02

9位:ハーマン(楽天)
WHIP:1.11
防御率:2.57

10位:石山 泰稚(ヤクルト)
WHIP:1.12
防御率:2.57

まとめ

WHIP上位の選手をご紹介しました。

WHIPは投球の安定度を図る指標として注目されています。

その証拠に上位にランクインした投手はみんな球界を代表するピッチャーでしたね。

しかし、WHIPには問題点もあると言われています。

問題点の一つめは本塁打と安打が同じ評価であること

極端な例で言うと9イニング投げて本塁打を9本打たれた投手のWHIPは1.00で優秀な投手という評価になってしまいますね。

そのため、長打で失点が多くなる投手はWHIPの算出上では有利です。

もう一つは実際に得点を許すかどうかはWHIPには反映しないと言う点です。

ランナーを出しても、牽制やクイックが上手く得点を防ぐ投手は多く存在します。

しかし、多くのランナーを出してしまうとWHIPは悪化するため、実際には得点を許していなくても不安定な投手と言う評価になります。

WHIPは重要な指標ではありますが、弱点もあるため防御率等の他の指標も参考にしながら確認するとおもしろいでしょう

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