どうもマツローです。
近鉄バッファローズとオリックスブルーウェーブが合併しオリックスバファローズが誕生、また楽天が新規参入し楽天イーグルスを創設するなどプロ野球界激動の時代となった2000年代。
今回はそんな2000年代のベストナインを見ていきましょう。
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プロ野球2000年代ベストナイン(野手)
1番(遊) 松井稼頭央
走攻守揃った選手と言えば松井稼頭央選手ですよね。
確実性と長打力を兼ね備えたバッティングに、塁に出れば俊足で盗塁も決めます。
更に守備でも強肩を活かした華麗な守備を連発するなど、まさに非の打ちどころがない理想的なショートストップです。
メジャーリーグ挑戦前の西武時代には7年間の在籍で3度の優勝に貢献し“ミスターレオ”と称されました。
打撃面は際どい球をファールにする技術に秀でており、追い込まれても苦にしないバッターでした。
またプロ入り後はウェートトレーニングで筋力を強化し、甘い球が来れば長打にするパワーも身に付けました。
盗塁に関しては数よりも成功率への意識が高く2001年は21盗塁を決め成功率100%。通算でも成功率82.5%と高い成功率を誇っています。
615安打、32本塁打、102盗塁、打率.267
通算成績(NPB)=
2090安打、201本塁打、363盗塁、打率.291
キャリアハイ(2002年)=
193安打、36本塁打、87打点、33盗塁、打率.332 ※トリプルスリー
2番(中) 青木宣親
日本プロ野球屈指の外野手として活躍した青木選手。
2020年現在もレギュラーの選手としてバリバリ活躍していて、2019年時点で日本プロ野球歴代1位の通算打率(.326)を誇る安打製造機です。
選球眼が良くボール球に手を出さない所も特徴で、ツーストライク後も高い打率を誇ります。
走塁面でも2006年に盗塁王を獲得するなど俊足を誇り、打ってから1塁までの到達も早く内野安打も多い選手です。
守備面でも俊足を活かして広い守備範囲を誇り、肩は特別強いわけではありませんが、正確な送球で安定感のある中堅守として活躍しています。
774安打、33本塁打、98盗塁、打率.285
通算成績(NPB)=
1,591安打、110本塁打、168盗塁、打率.326
キャリアハイ(2010年)=
209安打、16本塁打、63打点、19盗塁、打率.358
3番(右) 福留孝介
勝負強い強肩強打の外野手として2020年現在も大ベテランとして活躍している福留選手。
幼少期に甲子園でプレーする立浪さんに憧れ、同じ左打者の内野手として立浪さんの後を追うようにPL学園に入学、逆指名で中日ドラゴンズに入団しました。
その後外野手に転向し、球界屈指の好打者として二度の首位打者を獲得、メジャーリーグでも活躍しました。
福留選手の特徴は広角に長打を打てる高い技術と選球眼がよく、四球を選ぶ能力が高いところです。
498安打、42本塁打、29盗塁、打率.258
通算成績(NPB)=
1,897安打、282本塁打、76盗塁、打率.291
キャリアハイ(2006年)=
174安打、31本塁打、104打点、打率.351
4番(一) 松中信彦
三冠王も達成した松中信彦選手を2000年代ベストナインの四番に選出しました。
松中選手は2004年に首位打者、本塁打王、打点王だけでなく、最多安打、最高出塁率の5冠を達成しました。
内角をライト方向に引っ張ってホームランにするのが非常にうまく、普通の打者ならファールになってしまうゾーンのボールでも体を上手く回転させてファールにせずにホームランを量産しました。
2001年には松坂大輔の剛速球にバットを折られながらもホームランにしたこともあります。
また、ホームランバッターでありながら確実性も高いバッターで、通算打率は.296、通算出塁率も.392とアウトにすることが難しいバッターでもあります。
守備面でも派手さはありませんが、正確なグラブ捌きと正確で強いスローイングで堅実な一塁手として活躍した選手です。
1,767安打、352本塁打、打率.296
キャリアハイ(2004年)=
171安打、44本塁打、120打点、打率.358 ※三冠王
5番(DH) アレックス・カブレラ
2000年代の助っ人外国人と言えばこの人を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
カブレラ選手の最大の魅力は丸太の様な太い腕で少々詰まっていてもスタンドインしてしまう圧倒的なパワー。
ぶんぶん振り回すイメージが強いかもしれませんが、実は確実性も高くチャンスでは安打性の当たりを狙う軽打もできる選手でNPBでの通算打率も3割を超えています。
パワーと確実性を兼ね備えた恐ろしいバッターですね。
1,368安打、357本塁打、打率.303
キャリアハイ(2002年)=
150安打、55本塁打、115打点、打率.336
6番(左) タフィ・ローズ
助っ人外国人としてNPB最多のホームランを放っているローズ選手。
独特の構えから鋭いアッパースイングでホームランを量産しました。低めの変化球には特に強く、低めを丁寧に攻める日本人投手を全く苦にしませんでした。
守備面でも粗さもあったものの、俊足を活かした外野守備でセンターを守ることも多かった選手です。
NPB歴代最多となる通算14回の退場を記録するなど記録にも記憶にも残る選手ですね。
1,792安打、464本塁打、打率.286
キャリアハイ(2001年)=
180安打、55本塁打、131打点、打率.327
7番(三) 中村 紀洋
中村紀洋選手は豪快なバッティングホームでローズ、磯部選手らと「いてまえ打線」と呼ばれる強力打線を築きあげ、近鉄を最後の優勝に導いた主砲です。
豪快なバッティングホームとホームランを放った際のバット投げは当時の野球少年がみんな真似をする特徴的なものでした。
豪快なバッティングの印象も強い選手ですが、守備も非常に堅実で捕球、スローイングともに正確で守備面でも評価が高い選手でした。
2,101安打、404本塁打、打率.266
キャリアハイ(2001年)=
168安打、46本塁打、132打点、打率.320
8番(捕) 城島 健司
2000年代を代表する捕手と言えば強肩強打の城島選手です。
すごい強肩で盗塁阻止率が非常に高い選手で、日本人捕手はほとんどできない座ったままの2塁、1塁への送球も行っていました。
メジャーリーグでも強肩は健在で2007年にはメジャーリーグトップの盗塁阻止率を記録しています。
打撃面でも持ち前のパワーで強い打球を放ち、得意としていた内角低めの球であれば多少のボール球でも強引に引っ張って長打にするシーンも多く見られました。
431安打、48本塁打、打率.268
通算成績(NPB)=
1,406安打、244本塁打、打率.296
キャリアハイ(2004年)=
144安打、36本塁打、91打点、打率.338
9番(二) 井口 資仁
井口選手は主に二塁手として走攻守揃った選手として活躍しました。
苦手なゾーンが少なく、攻めにくい打者でありました。特に外角の球を流し打ちする能力が高く、ライト方向へのホームランも多い選手でした。
足も早く盗塁王も二度獲得しています。
守備面では肩の強さを活かして深めの守備位置をとることが多く、守備面でもチームに貢献できる選手でした。
494安打、44本塁打、打率.268
通算成績(NPB)=
1,760安打、251本塁打、打率.270
キャリアハイ(2003年)=
175安打、27本塁打、109打点、42盗塁、打率.340
プロ野球2000年代ベストナイン(投手)
先発 ダルビッシュ 有
高卒選手でありながらプロ2年目から2桁勝利をあげたダルビッシュ投手。
長身から繰り出される威力抜群のストレートと多彩な変化球で打者を翻弄しました。
全ての変化球が平均の投手より上と言われていますが、特にスライダーは一級品でメジャーリーガーからも「ダルビッシュのスライダーは視界から消える」と称賛されています。
63勝53敗 防御率:3.57 1,299奪三振
通算成績(NPB)=
93勝38敗 防御率:1.99 1,250奪三振
キャリアハイ(2005年)=
15勝5敗 防御率:1.82 210奪三振
中継 藤川 球児
藤川投手が台頭してきて以降、長期低迷に陥っていた阪神タイガースが2000年代には2度の優勝を果たし強豪チームへと変貌しました。
藤川選手は2度の優勝の立役者と言って間違えないでしょう。
火の玉と称されたストレートはプロ野球選手がストレートを狙っていても打たれないほどの剛速球でした。
2005年には久保田、ジェフ・ウィリアムスとプロ野球界屈指の最強リリーフ陣「JFK」を結成し、勝ちゲームの7回以降は3人のリレーでほとんど相手チームに反撃を許すことはありませんでした。
59勝35敗 162H 241S 防御率:2.02 1,205奪三振
キャリアハイ(2008年)=
8勝1敗 5H 38S 防御率:0.67 90奪三振
抑え 岩瀬 仁紀
岩瀬投手はプロ野球記録の通算407セーブを誇る鉄腕投手です。
150km/h近い伸びのあるストレートと真横に滑ると言われるスライダーで中日の黄金期を支えました。
日本シリーズにはリリーフとして6回登板し、一度も点を取られておらず、大事な場面でも抜群の安定感を誇ります。
2007年には日本ハムとの日本シリーズで8回まで打者一人も許さない完璧な投球をしていた山井大介選手をリリーフし。3者凡退に抑えプロ野球史上初の継投での完全試合を達成しました。
59勝51敗 82H 407S 防御率:2.31 841奪三振
キャリアハイ(2006年)=
2勝2敗 5H 40S 防御率:1.30 44奪三振
戦力評価※(筆者の独断です)
攻撃力
守備力
機動力
投手力
海を渡りメジャーリーグに挑戦する選手も増えて、WBCでも日本が2大会連続で優勝するなど、日本のプロ野球のレベルが高くなったことを証明した時代でもあります。
この時代に活躍した選手は間違えなく世界で通用する選手と言えるでしょう。
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