メジャー屈指の完璧投手!ペドロ・マルティネスの通算成績と特徴を解説

どうもマツローです。

今回はMLB屈指の好投手ペドロ・マルティネス投手について紹介していきます。

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ペドロ・マルティネスとはどんな投手?

まずはペドロ・マルティネス投手のプロフィールを簡単に紹介しましょう。

本名:Pedro Jaime Martinez

出身地:ドミニカ共和国 サント・ドミンゴ州

経歴:ロサンゼルス・ドジャース (1992-1993)

モントリオール・エクスポズ (1994-1997)

ボストン・レッドソックス (1998-2004)

ニューヨーク・メッツ (2005-2008)

フィラデルフィア・フィリーズ (2009)

投打:右投右打

守備位置:投手

ペドロ・マルティネスはサイ・ヤング賞を3度受賞し、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振などのタイトルを獲得したこともあります。

野球殿堂入りも果たしており、背番号45はボストン・レッドソックスの永久欠番です。

現在はボストン・レッドソックスの特別GM補佐の職に就いています。

ペドロ・マルティネスのプロキャリアを振り返る

ペドロ・マルティネスは88年にロサンゼルス・ドジャースと契約し、92年にメジャーデビューを果たします。

93年にはリリーフ投手として活躍。65試合に登板し、防御率2.61、10勝を挙げる活躍をしました。

94年にはモントリオール・エクスポズに移籍し、先発投手に転向します。11勝を挙げ、防御率3.42の好成績を残しました。それからも先発投手として活躍を続け、97年は開幕から絶好調で17勝8敗、防御率1.90、305奪三振という文句のつけようのない成績を残し、サイ・ヤング賞を初受賞しました。

98年シーズンからはボストン・レッドソックスに活躍の場を移します。自身初の開幕投手を務め、開幕から好調を維持して19勝を挙げる活躍を見せました。

99年はさらに絶好調で前半戦だけで15勝を挙げ、8試合連続2桁奪三振のメジャー記録を樹立するなど大活躍しました。終わってみれば23勝4敗、防御率2.07、313奪三振という圧倒的な成績を残し、投手三冠を達成しました。続く2000年も最優秀防御率・最多奪三振の投手二冠を達成し、2年連続のサイ・ヤング賞を受賞しています。

特に2000年の成績突出度は異次元で、当時打高投低の時代に合りながら一人だけ防御率1.74を記録。この年のアメリカンリーグの平均防御率が4.91、防御率2位のクレメンス投手が防御率3.70なので、防御率2位投手と約2点近くの差をつけたぶっちぎりの防御率となっており、マルティネス投手の素晴らしさを語るうえでの逸話となっています。

その後も活躍を続け、2002年には通算2000奪三振を達成しました。レッドソックスがワールドシリーズを制覇した2004年も16勝を挙げるなど活躍し、ワールドシリーズでも先発して勝利を挙げます。しかし、オフシーズンにフリーエージェントとなり、ニューヨーク・メッツへ移籍しました。

移籍初年度の2005年は15勝を挙げ、防御率も2.82と好成績を残しますが、2006年は怪我の影響もあり9勝に留まります。2007年も5試合の登板に留まり、2008年も活躍できず、フィラデルフィア・フィリーズに移籍しました。

フィリーズでは9試合の登板に留まり、ワールドシリーズにも登板しますが2度も敗戦投手になるなどしました。その後、所属球団がないまま時が過ぎ、2011年に引退を表明することになります。

実働18年のメジャー生活でした。

ペドロ・マルティネスはなぜ奪三振数が多いのか?特徴を解説

ペドロ・マルティネスが奪三振を多く積み重ねることができた理由は、以下の突出した能力を持っていたことに起因します。

  1. 速球と切れ味の鋭い変化球の共存
  2. 変化球をコーナーの際どい所に投げられる制球力

1.速球と切れ味の鋭い変化球の共存

ペドロ・マルティネスは最速約159㎞/hの速球に加え、ブレーキの利いた切れ味鋭いカーブやサークルチェンジ、カットボールを投げます。

一つの変化球が素晴らしく決め球にできる一流投手はそれなりにいますが、ペドロ・マルティネスの場合はカーブ、チェンジアップ、スライダーとどれをとっても一流投手のそれで、どの変化球も攻略が困難なほど非常に変化が鋭く、奪三振を積み重ねていく大きな要因となりました。

現在ソフトバンクホークスの千賀投手の決め球が“お化けフォーク”と言われていますが、マルティネスの場合は“お化けカーブ、お化けチェンジアップ、お化けスライダー”を投げるようなイメージですね。

この変化球の影響もあり、通算奪三振率10.04MLB歴代2位の記録となっています。

2.変化球をコーナーの際どい所に投げられる制球力

ペドロ・マルティネスの魅力は変化球の切れ味だけでなく、そのような切れ味の鋭い変化球をコーナーの際どい所に投げ、ストライクを取るところにあります。

松井やイチローも「ペドロ・マルティネスの凄さは制球力にある」と称していました。マーク・マグワイアも99年のオールスターゲームでペドロ・マルティネスにコーナーに変化球を決められて「あんなピッチングをされたら誰も打てない」と語っています。

99年オールスターでのペドロ・マルティネスの4連続奪三振

ペドロ・マルティネスの通算成績と表彰

最後にペドロ・マルティネスの通算成績を紹介します。

実働:18年

476試合219勝100敗3セーブ3154奪三振 防御率2.93

最多勝(1999年)

最優秀防御率 5回(1997年, 1999年-2000年, 2002年-2003年)

最多奪三振 3回(1999年-2000年, 2002年)

サイ・ヤング賞 3回(1997年, 1999年-2000年)

シーズンWHIP:0.74(2000年 ※MLB史上1位)

野球殿堂入り(2015年)

まとめ

ペドロ・マルティネスは投手に必要なものは全て持っているとまで言われた投手で、非の打ちどころのない完璧な投手でした。

特に全盛期の切れ味鋭い変化球がコーナーにズバズバ決まる投球は見ているだけでも清々しくなりますね。野球殿堂入りも文句なしの大投手です。

全盛期はMLB史上最高投手との呼び声も高いペドロ・マルティネス投手ですが、またメジャーリーグにペドロ・マルティネスのような大投手は現れるのでしょうか。今後の野球界が楽しみです。

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