歴代ベストナイン(阪神タイガース編)

どうもマツローです。

「六甲颪に颯爽と 蒼天翔ける日輪の~」で始まる応援歌でお馴染みの阪神タイガース。

高校球児の聖地「甲子園球場」を本拠地とした関西の人気球団です。

近年はなかなかチーム成績が良くなく、リーグ優勝から遠のいていますが、球史の中には名選手がズラリと軒を連ねています。

例えば“レッドスター”と呼ばれた盗塁の名手赤星憲広さんや、バックスクリーン3連発でお馴染みのランディ・バースさん、掛布雅之さん、岡田彰布さんも在籍していましたし、2018年シーズンまで阪神の監督を務めていた“アニキ”こと金本知憲さんも在籍していました。

現代でも“火の玉ストレート”藤川球児投手や、藤浪投手など沢山の名選手が活躍しています。

そんな名選手揃いの阪神タイガースで、ベストナインを考えてみました。往年の名選手から現代で活躍する選手まで選出してみましたので、ぜひご覧ください。

※2019年度の時点での現役選手の通算成績は2019年シーズン終了後のデータを掲載しています。またメジャーで活躍した選手は日米の通算を掲載しています。外国人選手は日本での記録のみの掲載です。

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監督

監督「星野仙一」

通算成績=防御率3.60・146勝・66完投
キャリアハイ=1975年2.77・17勝・6完投
監督通算成績(計17年間)=1198勝リーグ優勝4回・日本一1回
阪神時代成績(2年間)=153勝・リーグ優勝1回

阪神の監督を務めた方は他にも沢山いますし長期政権の方もいるのですが、“闘将”星野仙一さんを監督として選出しました。現役時代は中日一筋でしたし、実際に監督を務めた期間としては中日、楽天の方が長いです。しかしながら、熱くも優しい人間味溢れる選手掌握術で、チームを18年ぶりのリーグ優勝へ導くという素晴らしい結果を残しています。阪神の人気監督ランキングでも1位を獲得するなど、ファンにとても愛されている方です。

野手ベストナイン

1番:赤星憲広(中堅手)

通算成績=.295・1276安打・36三塁打・381盗塁
キャリアハイ=2005年.316・190安打・9三塁打・60盗塁

阪神のスピードスターと言えばこの方、赤星さんの名前が挙がることが多いでしょう。プロ野球選手としては小柄な体格でしたが、その俊足で内野をかき回しホームを踏む、まさしく“レッドスター”として愛されました。

通算盗塁成功率(200盗塁以上)も「81.2%」と高成功率をマークしており、歴代盗塁成功率ランキングでは5位になっています。ケガに苦しみ9年という短い現役生活でしたが、もしも現役を続けられることができていたなら、さらに盗塁の数を積み重ね記憶にも記録にも残る選手となっていたことは間違いありません。

2番:真弓明信(右翼手)

通算成績=.285・1888安打・292本塁打・200盗塁
キャリアハイ=1983年.353・158安打・23本塁打・77打点

阪神の監督も務めていたことがある真弓さん。現役時代は持ち前の勝負強さで初回先頭打者本塁打を連発。初回先頭打者本塁打記録は通算41本となっていて、福本豊さんに次ぐ歴代2位を記録しています。ミート力、パワー、走力、守備力とどれも素晴らしい能力を持った“5ツールプレーヤー”として活躍されました。

3番:掛布雅之(三塁手)

通算成績=.292・1656安打・349本塁打・1019打点
キャリアハイ=1982年.325・151安打・35本塁打・95打点

“ミスタータイガース”の一人、掛布雅之さん。プレースタイルは中距離打者でヒットを量産しつつ本塁打も狙える非常に優秀な選手でした。独特の打法での流し打ちはとても美しく、ファンからため息が漏れるほどたったと言います。巨人のエース、江川卓さんのライバルとしても有名ですよね。

4番:ランディ・バース(一塁手)

通算成績=.337・743安打・202本塁打・486打点
キャリアハイ=1986年.389・176安打・47本塁打・109打点 ※三冠王

阪神の助っ人外国人といえばバースさんが筆頭で上がってきますよね。阪神のみならず“史上最強の助っ人”といえばバースさんのイメージの方も多いと思います。シーズンで記録した打率.389は歴代1位ですし、2度の三冠王を獲得したというのも外国人選手の中では最多です。選手引退後も阪神ファンに愛されていて、その後に出てきた外国人や「バース」という名前の選手には「バースの再来」なんて名前を使われるほど今でも人気者です。

5番:金本知憲(左翼手)

通算成績=.285・2578試合・2539安打476本塁打1521打点
キャリアハイ(阪神)=2005年.327・146試合・40本塁打125打点

2018年シーズンまで阪神の監督を務めていた金本さんは現役時代“アニキ”“鉄人”の愛称で親しまれていました。鉄人の名前通り、連続フルイニング記録1492試合のギネス記録を樹立したり、骨折しても出場するなどタフなエピソードに事欠きません。見た目は強面ですが、後輩である新井貴浩さんをいじり倒したり等意外とお茶目な一面もあり広島、阪神ファンから愛されています。

6番:マット・マートン(DH)

通算成績=.310・1020安打・173二塁打・417打点
キャリアハイ=2010年.349214安打・17本塁打・91打点

ヒーローインタビューではとても可愛らしい日本語を喋り愛されていた助っ人外国人マートンさん。外国人選手では珍しくパワーヒッターではなく、アベレージヒッターでした。その証拠に2010年に記録した214安打は当時のシーズン最多安打の歴代1位を記録し、日本球界史に名を残しました。日本大好きなマートンさんはファンも大切にしていて、ファンサービスが非常に良い選手としても有名でした。

7番:岡田彰布(二塁手)

通算成績=.277・1520安打・247本塁打・836打点
キャリアハイ=1985年.342・157安打・35本塁打・101打点

第30代の阪神の監督としてチームの指揮を執った岡田さんは1994年にオリックスへ移籍するまで長きに渡り阪神で活躍していました。監督時代はとても頑固な性格で周囲の衝突も絶えなかったとか。しかしその性格は現役時代の活躍に現れていて、自分に対しても頑固、努力を惜しまず華々しい成績を残しています。

8番:矢野燿大(捕手)

通算成績=.274・1347安打・112本塁打・570打点
キャリアハイ=2003年.328・142安打・14本塁打・79打点

阪神のコーチを2年勤め、2019年シーズンから監督に就任することとなった矢野さん。コーチ時代は今活躍している原口文仁選手を育成枠から主力選手に育て上げる等手腕を発揮しました。現役時代はというと優しいという人物評価の一方で、短気な一面も持ち合わせておりしばしば乱闘騒ぎを起こしていました。阪神の捕手はなかなかレギュラーに定着しない選手が多い中で矢野選手は長期にわたり正捕手としてマスクをかぶり続けました。監督としての活躍が楽しみですね。

9番:鳥谷敬(遊撃手)

通算成績=.280・2085安打・49三塁打・822打点
キャリアハイ=2010年.301・173安打・6三塁打・104打点

どんなに喜ぶ場面でも表情を崩さないクールさが魅力の鳥谷敬選手。選球眼は他の選手とは段違いで、3年連続でリーグ最多四球を記録したり、球団記録も達成したりしています。守備力にも定評があり、堅実な守備で投手をバックアップしてきました。2017年シーズンに起きた死球による骨折ではフェースガードをして試合に出場し「バッドマン」と呼ばれ、そのタフさにファンは感嘆しました。なお2019年限りで阪神タイガースを退団することになりました。



投手ベストナイン

江夏豊(先発)

通算成績=防御率2.49206勝・154完投
キャリアハイ=1968年 防御率2.1325勝26完投401奪三振 ※沢村賞

阪神の往年のエースと言えば江夏豊さんが挙がりますね。「オールスターの9者連続三振」「江夏の21球」など、様々な伝説を持っており“優勝請負人”としても有名な投手です。またシーズン401奪三振は今でも日本記録となっており、いまだ破られることはありません。

若林忠志(先発)

通算成績=防御率1.99237勝263完投
キャリアハイ=1944年 防御率1.5622勝24完投

アメリカで生まれた日系二世のプロ野球選手、若林さんを先発として選出しました。45歳まで現役を続けた、非常にタフな選手としても知られています。また阪神独自に表彰している「若林忠志賞」は良い社会貢献をした選手に贈られる賞です。

ランディ・メッセンジャー(先発)

通算成績=防御率3.13・98勝・17完投
キャリアハイ=2014年 防御率3.20・13勝・3完投

「メッセ」の愛称でお馴染みの阪神のエース、メッセンジャー投手。身長198cmから繰り出されるボールは打者にとって脅威で、多彩な変化球も持ち味です。現在の阪神においては長きに渡りローテーションの柱を務めており、在籍9年のうち7年で二桁勝利を記録しています。また奪三振率が高く、現在時点での1475奪三振は日本のプロ野球の外国人投手の最多記録となっています。2019年にファンに惜しまれながらも引退することが発表されました。

ジェフ・ウィリアムス(中継ぎ)

通算成績=防御率.2.20・141ホールド・47セーブ
キャリアハイ=2007年 防御率.0.96・42ホールド

2000年代の阪神リリーフ陣を支えた「JFK」の一角、ジェフ・ウィリアムスさんを選出。独特のサイドスローから150キロ中盤のストレートと切れ味鋭いスライダーを武器に阪神の強力ブルペン陣を支えていました。マウンド上では気迫を全面に押し出し、三振を取った後の雄叫びも絵になる投手でした。

藤川球児(抑え)

通算成績=防御率2.15・243セーブ・163ホールド
キャリアハイ=2007年 防御率1.6346セーブ115奪三振

“火の玉ストレート”と呼ばれるノビのある直球を武器に、打者を次々と三振に取っていった藤川投手を抑えベストナインに選びました。藤川投手の最大の特徴は何といってもストレートで、打者がストレートと分かっていて打てないのは「江川投手」と「藤川投手」くらいではないでしょうか。全盛期のピッチングはメジャーリーグでも十分通用したのではないかと思います。

戦力評価※(筆者の独断です)

攻撃力

守備力

機動力

先発投手

救援投手

ファンの熱気

現役の選手が少なめのベストナインとなりましたがいかがでしたでしょうか。ほかのチームもですが、阪神は往年の名選手が多くて悩みました。選手を選んでいく中で、やはり名選手が多数活躍していた1980年代の野球はとても盛り上がったのだろうという印象を受けますね。

今後も続々と素晴らしい選手が阪神から生まれると思います。またベストナインも変わっているかもしれませんね。

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