どうもマツローです。
今回は“精密機械”ことグレッグ。マダックス投手について紹介します。
まずはグレッグ・マダックスのプロフィールを見ていきましょう。
本名:Gregory Alan Maddux
出身地:アメリカ テキサス州
経歴:シカゴ・カブス (1986-1992)
アトランタ・ブレーブス (1993-2003)
シカゴ・カブス (2004-2006)
ロサンゼルス・ドジャース (2006)
サンディエゴ・パドレス (2007-2008)
ロサンゼルス・ドジャース (2008)
投打:右投右打
守備位置:投手
グレッグ・マダックスとは、打たせて取るピッチングで長年にわたりメジャーリーグで活躍した投手で、サイ・ヤング賞を4回のほか、最多勝や最優秀防御率などを数多く受賞した経験を持ち、2014年には野球殿堂入りも果たした大投手です。
また背番号31は、長年所属したカブスとブレーブスの永久欠番となっており、現在はテキサス・レンジャーズのGM補佐とスペシャルアシスタントをしています。
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Contents
グレッグ・マダックスのプロキャリアを振り返る
グレッグ・マダックスは1984年にドラフト2位でシカゴ・カブスに指名されて入団します。86年にメジャーデビューし、同年9月には同じく新人だった兄のマイク・マダックスと投げ合い勝ち投手となっています。
87年はシーズンを通じ先発投手として働きますが、6勝にとどまり、防御率は5点台と伸び悩みます。しかし、88年は18勝、89年は19勝を記録し、チームのエースへと成長しました。
その後も安定して活躍を続け、92年には20勝、防御率2.18を記録し、初めてのサイ・ヤング賞を受賞しました。
93年からはアトランタ・ブレーブスへ活躍の舞台を移します。移籍初年度から20勝を挙げ、防御率2.36と活躍し、2年連続のサイ・ヤング賞を受賞しました。94年も16勝6敗、防御率1.56という素晴らしい記録を残し、史上初となる3年連続サイ・ヤング賞受賞を果たしたのです。
95年も19勝2敗、防御率1.63という文句のつけようのない成績を残し、4年連続のサイ・ヤング賞を受賞しました。93年から2年連続で満票でサイ・ヤング賞を受賞しており、この記録は65年-66年に2年連続で満票でサイ・ヤング賞を受賞したサンディー・コーファックス以来の快挙です。その後も長期にわたり、15勝以上の活躍を続けていきました。
2004年には古巣シカゴ・カブスへの復帰を果たします。この年も16勝を挙げ、17年連続の15勝以上というとてつもない記録を達成します。2005年には史上9人目となる通算300勝と3000奪三振を達成しますが、13勝15敗という成績に終わり、シーズン連続15勝記録がストップしました。
2006年も不振は続き、シーズン途中でロサンゼルス・ドジャースに移籍となります。2007年はサンディエゴ・パドレスに移籍。その年に14勝を挙げ、史上初となる20年連続2桁勝利の記録を達成しました。
2008年にはロサンゼルス・ドジャースに復帰しましたが、この年は8勝にとどまり、同年限りで引退しました。
グレッグ・マダックスはなぜ長く活躍できたのか?特徴を解説
グレッグ・マダックスは20年連続で2桁勝利を達成するなど、長く先発投手として活躍を続けることに成功しました。なぜそこまで長く活躍することができたのでしょうか。
その理由としては以下の2点が挙げられます。
- 精密機械とも称される抜群の制球力
- バットの芯を外す能力が著しく高い
1.精密機械とも称される抜群の制球力
マダックスの最大の特徴は制球力です。コントロールが非常によく、ギリギリのコーナーにストレートやチェンジアップを投げ込んだり、変化球でストライクを取ることができます。
きわどいコースを狙ったピッチングを信条としていますが与四球率は非常に低く、シーズンの与四球率トップに9度なっています。
2.バットの芯を外す能力が著しく高い
マダックスは高速シンカー、カーブ、サークルチェンジやカットボールと言った変化球を制球力よく操り、打者の芯を外して打たせて取るピッチングを得意としています。
マダックスは「27球で9回を抑えるのがベスト」という考えを持っていて、「いかに効率的に試合に勝つか」ということを考えたピッチングをするのです。
そのため「100球未満の投球数で完封する(通称:マダックスと呼ばれている)」こともあり、マダックス自身13度の「マダックス」経験があります。
“精密機械”と言われるそのコントロールは以下のプレー集で見ることが出来ます。
グレッグ・マダックスの通算成績と表彰
最後にグレッグ・マダックスの通算成績を紹介します。
実働:23年
744試合355勝227敗3371奪三振 防御率3.16
最多勝利 3回(1992年, 1994年-1995年)
最優秀防御率 4回 (1993年-1995年, 1998年)
ゴールドグラブ賞 18回 (1990年-2002年, 2004年-2008年)
サイ・ヤング賞 4回 (1992年-1995年)
野球殿堂入り(2014年)
優れた投手成績が目立ちますが、フィールディングの評価も高くMLB史上最多の18度のゴールドグラブ賞に輝いています。
まとめ
グレッグ・マダックスは打たせて取らせたら世界一と言ってもいい技術を持った素晴らしい投手でした。
剛速球は持っていなくとも、抜群の制球力と多彩な変化球を織り交ぜた投球術があれば、勝ち星を積み重ねることが出来ると証明してくれた偉大な投手です。
またメジャーリーグにグレッグ・マダックスのような素晴らしい投手が現れることを期待しましょう。
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