【2019年最新版】NPB通算打率ランキングBEST20【4000打数以上】

どうもマツローです。

セイバーメトリクスによるさまざまな角度からの選手の分析が可能になった昨今、選手の能力を具体的に数値化することによって選手のイメージにとらわれず、個々の特性が以前より客観的に理解できるようになりました。

しかしやはり人間の動きはひとつのデータで表すのは難しく、そしてデータにこだわればこだわるほど正確なデータを求めたくなるのが人情というものです。

そこで役に立つデータが、昔から使われてきた【打率】です。

例えばOPSはアベレージヒッターには不利に働きますので、OPSに打率をプラスして分析することすることで確実性や打者としての安定感などが考察され、より立体的に選手の全体像を捉えることができます。

今回の記事ではNPBで4000打数以上を達成した打者を対象に、通算打率上位20名をご紹介します。

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NPB通算打率ランキング BEST20

NPB通算打率ランキング
順位
選手名 通算打率 通算打数 通算安打

1位
青木宣親 .329 4395打数 1446安打

2位
レロン・リー.320 4934打数 1579安打

3位
若松勉 .31918 6808打数 2173安打

4位
張本勲 .31915 9666打数 3085安打

5位
ブーマーW. .317 4451打数 1413安打

6位
川上哲治 .313 7500打数 2351安打

7位
与那嶺 要.3110 4298打数 1337安打

8位
落合博満 .3108 7627打数 2371安打

9位
小笠原道大.310 6828打数 2120安打

10位
レオン・リー.308 4667打数 1436安打

11位
内川聖一 .3067 6661打数 2043安打

12位
中西太  .3066 4116打数 1262安打

13位
長嶋茂雄 .305 8094打数 2471安打

14位
篠塚和典 .3043 5572打数 1696安打

15位
松井秀喜 .3040 4572打数 1390安打

16位
鈴木尚典 .3034 4798打数 1456安打

17位
A.カブレラ.3033 4510打数 1368安打

18位
大下弘  .3030 5500打数 1667安打

19位
和田一浩 .3039 6766打数 2050安打

20位
谷沢健一 .3024 5818打数 2062安打

※4000打数以上達成打者を対象に計算しています

※小数点3桁以下は四捨五入して計算していますが、僅差の順位となる選手につきましては順位が決定づけられる桁数まで表示しています。

次に歴代通算打率ランキング上位5選手について、簡単にご紹介します。

【NPB通算打率ランキング5位 ブーマーW.選手】

大学でフットボール選手を目指していたブーマー・ウェルズ選手は、その夢が破れMLB2球団に在籍し、1983年に阪急へ入団します。

巨漢の大打者であったため主に長打力を期待されていましたが、柔軟なバッティング技術と選球眼を持ち、2年目に外国人選手初の三冠王を獲得。以降ホークス時代を含む10年間の現役生活で、首位打者2回・本塁打王1回・打点王4回・最多安打4回を獲得しました。

また現在、4000打数以上を達成した右打者では落合博満選手が通算打率1位となっていますが、外国人選手も交えるとブーマー選手が1位となります。

【NPB通算打率ランキング4位 張本勲選手】

NPB初の3000安打達成者となった張本勲選手は、高校時代に打者として驚異的な記録を残しながらも部内の暴力事件などで甲子園出場は叶わず、その悔しさをバネに東映フライヤーズへ入団します。

新人王を獲得すると3年目には首位打者、その後も巨人・ロッテで活躍を続け、23年の現役生活で首位打者7回・最高出塁率9回を獲得。また500本塁打・300盗塁を達成した唯一の選手であることからも、巧打・長打・走塁に優れた規格外の選手であることが伺えます。

そして通算打撃ではほとんどの記録で上位に名を連ね、4000打数以上達成者の通算打率ランキングは4位ですが、7000打数以上では堂々の1位通算安打3085本も現在も日本記録です。

【NPB通算打率ランキング3位 若松勉選手】

「ミスタースワローズ」と呼ばれた若松勉選手は北海道で生まれ、プロ野球選手としては小柄な体格から社会人チームで5年を過ごし、ヤクルトへ入団します。ルーキーイヤーからレギュラーへ定着し、2年目に首位打者を獲得し「小さな大打者」と呼ばれるようになります。

その後2回の首位打者やセ・リーグMVPを獲得し、ヤクルト初の優勝・日本一にも貢献。巧打を持ち味に19年という当時の選手としては息の長い活躍を続け、引退後はヤクルトの監督も務めました。

NPB通算打率は、レロン・リー選手に抜かれるまでの5年間歴代1位を守っていました。

【NPB通算打率ランキング2位 レロン・リー選手】

NPB通算打率ランキング10位のレオン・リーを弟にもち、「リー兄弟」として一世を風靡したレロン・リー選手は、高校卒業後3年余りをMLBで過ごしたのち1977年に来日し、ロッテへ入団します。

MLBではあまり活躍したとは言えませんでしたが、NPBでは来日初年度から活躍し、本塁打王と打点王を獲得します。その後入団した、NPB通算打率ランキング8位の落合博満選手らと共に強力なクリーンナップを組むと、1980年にはリーグ最多安打を記録し首位打者を獲得。巧みなバッティングと長打力を振るい、最後の年となった1987年以外は打率3割以上を達成しました。

規定打席到達者による打率3割達成回数は外国人選手の中で歴代1位。そしてNPB通算打率ランキングは、2018年5月に青木選手に抜かれるまで25年もの間1位の座を守っていました。

【NPB通算打率ランキング1位 青木宣親選手】

2019年5月にNPB通算打率ランキング1位となった青木宣親選手は宮崎県に生まれ、早稲田大を卒業後ヤクルトへ入団します。

ルーキーイヤーに二軍で首位打者、2年目に当時セ・リーグ記録であったシーズン最多安打記録を更新し首位打者のタイトルを獲得。3年目には本塁打・打点・出塁率が大幅に増加し、盗塁王・2年連続となる最多安打を獲得するなど、理想的なリードオフマンとしての地位を確立していきました。

そして首位打者3回・最多安打2回・盗塁王1回・最高出塁率2回を獲得した実力を買われ、2012年にブルワーズへ移籍。以降2017年までMLB7球団に在籍しました。

2018年にヤクルトへ復帰を果たし、現在も変わらぬ活躍を見せています。

NPB通算打率ランキングまとめ

こうした通算打率ランキングを調べていると、どうしても心に引っかかるのがイチロー選手の存在です。

イチロー選手のNPB通算打率は.353と1位の青木選手を大きく上回りながらも、NPBの通算記録は4000打数以上が対象となるため、現在3619打数であるイチロー選手はあと381打数足りないのです。

NPB史上初のシーズン200本安打やシーズン打率.385というパ・リーグ記録を保持し、NPB最長となる7年連続首位打者を獲得したイチロー選手の名が、こうした打率の通算記録に載らないのはあまりにも寂しいことです。

しかし万が一、イチロー選手が現役最後の1年をNPBで過ごすことになれば、この条件をクリアし通算打率ランキング1位となる可能性もまだ残されています。現在1位の青木選手が1位の座を守り続けるのか、イチロー選手がNPBへ返り咲き1位となるのか、はたまた現在ランキング11位の内川聖一選手が一気に記録を伸ばしてくるのか、今後とも楽しみな争いに注目していきましょう。

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