【MLB・NPB】日本人の歴代最強捕手は誰だ!【史上最強捕手ランキング】

どうもマツローです。

2018年のプロ野球では、福岡ソフトバンクホークス・甲斐拓也選手の強肩ぶりが大きな話題となりましたした。

新たなスターが生まれると私たちは、“その前の記録を持っていた選手”や“共通点がある過去の名手”と比較し、その選手が如何に素晴らしいか、または過去の名手の偉大さを語ります。

では、この長い日本プロ野球の歴史の中で、最強の捕手は誰なのでしょうか?

今回の記事では“扇の要”捕手にスポットをあて、名手たちの打撃力・守備力・選手の総合的な指標などさまざまなデータから選手を分析し、【日本野球史上最強捕手】をランキング形式で決定します。(あくまで個人的な独断によるランキングとさせていただきます)

最強捕手候補としては、数々の素晴らしい記録を残してきた以下5名を挙げます。

史上最強捕手の候補選手
野村克也選手
古田敦也選手
谷繁元信選手
城島健司選手
阿部慎之助選手

今回のランキングですが、様々な項目ごとにランキングしていき、1位の選手に5ポイント・2位の選手に4ポイント・3位の選手に3ポイント・4位の選手に2ポイント・5位の選手に1ポイントを加算し、総合ポイントの最も高かった選手を歴代最高捕手とします。

では、上記5選手の簡単な経歴と選手としての特徴をご紹介します。

スポンサーリンク

世界に誇るNPB最高捕手 Top of Legend.5

不屈の闘志咲き誇る月見草【野村克也選手】

プロフィール
在籍チーム:南海ホークス(1954~1977年※70~77年は監督兼任)
ロッテオリオンズ(1978年)西武ライオンズ(1979~1980年)26年

通算試合数:3017試合

三冠王(1965年) ※捕手では唯一の達成者

シーズン最高盗塁阻止率:.524(1963年※非公式記録)

パワプロデータ:
ミートB、パワーS、走力E、肩力C、守備力C、捕球D

京都府で生まれた野村克也選手は、府立峰山高卒業後はテスト生として南海ホークスへ入団します。入団1年目のオフに戦力外通告を受けますが、身体を鍛え投手のクセや配球の研究などを重ね、入団3年目にはれて正捕手の座を勝ち取ります。

以後24年間にわたり南海ホークス・ロッテオリオンズ・西武ライオンズで活躍し、ホークスでは35歳の若さで兼任監督に就任。監督・捕手・4番打者を務めながら数々の記録を残しました。

そんな野村克也選手の特徴は何といっても「打撃力」と捕手・バッテリーの「戦術」です。特に打撃に関しては特筆すべきことが多く、捕手として世界初の三冠王を獲得した他、8年連続本塁打王・6年連続打点王を記録。この記録を超える選手は王貞治選手のみで、657本の通算本塁打も王貞治選手に次ぐ歴代2位です。

このように圧倒的な打撃力を持ちながら捕手としての能力も高く、後に「ID野球」と称されるデータ野球を既に実践していました。独創的なアイデアは投手のクイックモーションを生み出し、打席に立った選手にささやき集中力を奪う「ささやき戦術」なんて奇策も編み出しました。

攻守を兼ね揃えたID野球の申し子【古田敦也選手】

プロフィール
在籍チーム :ヤクルトスワローズ・東京ヤクルトスワローズ(1990~2007年※2006・2007年は監督兼任)18年

通算試合数 :2008試合

シーズン最高盗塁阻止率:.644(1993年)※日本記録

パワプロデータ:
ミートB、パワーC、走力D、肩力S、守備力A、補球B

兵庫県で生まれ、ほぼ無名の高校時代を過ごした古田敦也選手は、立命館大で捕手としての才能が開花。卒業後はドラフト指名も予想されていましたが直前で反故にされ、名門・トヨタ自動車で腕を磨きヤクルトスワローズへ入団しました。

初年度からキャッチングと送球は天才的と言われ、リーグ1位の盗塁阻止率とゴールデングラブ賞を獲得。2年目にはセ・リーグ捕手初となる首位打者に輝きます。

その後も快進撃は続き、12人連続盗塁阻止や日本タイ記録となる1試合4本塁打・4打数連続本塁打を記録。捕手として初となるリーグMVPと日本シリーズMVPを獲得しました。

そんな古田選手の特徴は「高い盗塁阻止率」「巧みな打撃」です。相手投手の配球をよみ独自の打撃理論で投手を攻略するアベレージヒッターで、打率3割を超えたシーズンは歴代捕手最多の8回。2005年に大学・社会人出身の選手初となる2000安打を達成しました。

守備面では捕球からの素早く正確な送球を徹底的に磨き上げ、リーグ1位となった盗塁阻止率はセ・リーグ最多の10回を誇ります。また打者の裏をかくリードも、投手から高く評価されていました。

巧妙な技術と観察眼冴える司令塔【谷繁元信選手】

プロフィール
在籍チーム :横浜大洋ホエールズ・横浜ベイスターズ(1989~2001年)
中日ドラゴンズ(2002~2015年※2014~2015年は監督兼任)27年

通算試合数 :3021試合※日本記録

シーズン最高盗塁阻止率:.543(2001年)

パワプロデータ:
ミートD、パワーB、走力F、肩力B、守備力B、補球C

広島県に生まれ、江の川高(現・石見智翠館高)を卒業後、横浜大洋ホエールズへ入団。晩年は中日球団初となる兼任監督となり完全に守備型の捕手というイメージですが、入団当初は“島根の呂明賜”と呼ばれ、長打を期待された選手です。

1年目からシーズンを通してチームに帯同し、代打や秋元宏作選手との併用で技術を磨きます。横浜時代はチャンスに強い“満塁男”でもありました。

FAで中日ドラゴンズへ移籍後、2013年には2000安打も達成。2014年からは兼任監督も務めながら2015年に通算試合出場を3018試合を超え、その後も記録を伸ばし最終的に歴代最多となる3021試合に出場しました。

そんな谷繁選手の特徴は、鋭い「観察眼」と捕手としての「技術」です。元々の強肩に加え捕球から送球までの動作短縮技術を磨き、リーグ1位となる盗塁阻止率を5回記録。記憶力の良さを活かし、選手のデータだけでなく打席での様子や審判の傾向を読む巧みなリードは、投手曰く「度胸満点で博打をうてる捕手」と評され絶大な信頼を受けていました。

また、高度で特殊なキャッチング技術やきわどいコースの球をストライクに見せるフレーミングは、他球団の捕手やコーチから絶賛されています。

名手に導かれ夢を与えたスーパーキャッチャー【城島健司選手】

プロフィール
在籍チーム :福岡ダイエーホークス・福岡ソフトバンクホークス(1995~2005年)
シアトル・マリナーズ(2006~2009年)
阪神タイガース(2010~2012年)NPB14年 MLB4年

通算試合数 :1245試合(MLBでは447試合)

シーズン最高盗塁阻止率:.508

パワプロデータ:
ミートB、パワーA、走力D、肩力A、守備力B、補球D

長崎県で生まれ、子供の頃の野球教室で王貞治監督に憧れた城島健司選手は、別府大学付属高卒業後、推薦入学を決めていた駒澤大学との約束を反故にし、王選手が次期監督に決まっていた福岡ダイエーホークスへ入団します。

はじめは捕手としてなかなか評価されませんでしたが、類稀なる打撃力を活かし3年目に正捕手として定着。パ・リーグタイ記録となる1試合6安打や日本シリーズタイ記録となる4本塁打などを記録し、捕手としても4年連続パ・リーグ1位となる盗塁阻止率を記録します。

そして、それまで日本人捕手は“肩が弱いこと”や“言葉のコミュニケーションの壁”を危惧され、難しいとされていたMLBへの挑戦を実現。日本人で唯一となる「日本人メジャーリーグ捕手」となったのです。

そんな城島選手の特徴は、トップアスリート並みの身体能力を活かした「高い盗塁阻止率」「打撃力」です。

城島選手の送球は、古田選手や谷繁選手のように捕ってから投げるまでの速さを重視するのではなく、地肩の強さを活かした盗塁阻止で、座ったままの姿勢で二塁盗塁を阻止するという離れ業を披露したこともあります。強肩ぶりはアメリカでも発揮し2007年はMLB全体で1位となる盗塁阻止率も記録しています。

打撃面では特に“悪球打ち”を得意とし、セ・パ両リーグの捕手としてのシーズン最多安打記録を保持しています。

また国際大会での貢献度も城島選手を語るうえでは重要で、アテネオリンピックでは4番打者として活躍、WBC第二回大会でも4番打者として活躍し日本代表を世界一へと導きました

重圧をはねのけ育った巨人史上最強捕手【阿部慎之助選手】

プロフィール
在籍チーム :読売ジャイアンツ(2001年~現在)

通算試合数 :2187試合 18年(2018年シーズン終了時点)

シーズン最高盗塁阻止率:.443

パワプロデータ:
ミートB、パワーA、走力F、肩力B、守備力C、補球D

千葉県で生まれた阿部慎之助選手は、中央大に進学すると打撃を評価され、在学中にプロアマ混成チームでシドニーオリンピック日本代表に選ばれます。

中央大卒業後読売ジャイアンツに入団すると、捕手としての経験を積ませるため初年度から127試合に出場。ルーキー捕手としては史上2人目となる2桁本塁打を記録し、2年目にはベストナインとゴールデングラブ賞を受賞します。

その後打撃成績と共に捕手としてリード面も成長を遂げ、巨人の“扇の要”でありながら4番を務め、“巨人史上最強捕手”と呼ばれるようになりました。

そんな阿部選手の特徴は何といっても「長打力」「強肩」です。特に打撃では次々と捕手としての球団記録を塗り替え、NPB全体としても捕手として史上3人目のシーズン40本塁打捕手としての年間最高打率.3404を記録。他にも2000安打や歴代2位となる月間16本塁打など、数々の打撃記録を達成しています。

守備面では強肩を活かし2度の盗塁阻止率リーグ1位と、連続守備機会無失策の日本記録保持者でもあります。

項目別通算・シーズン最高記録ランキング

通算打率や通算OPS、盗塁阻止率や優勝回数など、さまざまなデータを用いて5名の選手をランキングしました。

尚、選手として現役生活を続けている阿部慎之助選手に記録につきましては、2018年シーズン終了時点での計算となります。

1.通算打率(NPB)

1位 城島健司選手 :.296
2位 古田敦也選手 :.294
3位 阿部慎之助選手:.283
4位 野村克也選手 :.277
5位 谷繁元信選手 :.240

三冠王も獲得した野村選手でしたが晩年は打撃力が落ち、26年という長きにわたって活躍したため、通算打率は4位となりました。

1位となった城島選手はひざの故障を克服できず、捕手のまま引退したいという意志のもと、打率が下がる前に引退を決めたことも高打率を残した所以です。

上位3名はいずれも「強打の捕手」代表選手が揃いました。

2.通算安打数(NPB)

1位 野村克也選手 :2901本
2位 谷繁元信選手 :2108本
3位 古田敦也選手 :2097本
4位 阿部慎之助選手:2085本
5位 城島健司選手 :1323本

現役生活が長く、故障により長期離脱がない選手が上位にランクイン。1位の野村選手は兼任監督時代に2000本安打を達成。同じ年に本塁打王も争っていました。

2位の谷繁選手は横浜時代、石井琢朗選手などと共に“マシンガン打線”の一角として優勝に貢献。横浜で1002本、中日で1106本の安打を放ちました。

3.通算OPS(NPB)

1位 野村克也選手 :.865
2位 城島健司選手 :.863
3位 阿部慎之助選手:.862
4位 古田敦也選手 :.808
5位 谷繁元信選手 :.701

打者が出塁する確率である“出塁率”と、どれだけの長打を打てるかを表す“長打率”を足したOPSはスラッガーに優位な数値となることから、パワフルな打撃を活かした捕手が上位となりました。

数々の打撃タイトルを獲得した野村選手は言うまでもありませんが、2位の城島選手はリーグ2位や3位といった記録が多く、打撃タイトル獲得こそありませんが通年ハイレベルな成績を残しています。

4.単年での最高OPS

1位 城島健司選手 :1.087(2004年)
2位 野村克也選手 :1.034(1965年)
2位 阿部慎之助選手:1.016(2004年)
3位 古田敦也選手 :.928(1991年)
4位 谷繁元信選手 :.836(1996年)

通算だけでなく全盛期一年で見た場合の強打の指標OPSをランキング項目にしました。

先述した通算OPSでは野村選手が城島選手を僅かに上回りましたが、単年での成績では逆転。城島選手の2004年は捕手としてパ・リーグ最高のシーズン打率を更新し、捕手最速タイとなる1000安打を達成しました。夏には4番・正捕手としてアテネオリンピック代表選手にも選ばれ、年間を通して好調を維持した年でもあります。

野村選手の1965年は捕手として唯一の三冠王を獲得した年です。

5.通算本塁打数(NPB)

1位 野村克也選手 :657本
2位 阿部慎之助選手:399本
3位 城島健司選手 :244本
4位 谷繁元信選手 :229本
5位 古田敦也選手 :217本

通算本塁打はNPB1位の王選手に次ぐ2位の野村選手が、捕手の中では圧倒的。捕手としてシーズン本塁打数も1位・岩本義行選手の持つ最年長本塁打記録には4ヶ月及ばなかったものの、捕手としては最年長本塁打も放っています。

2位の阿部選手は、巨人において王選手・長嶋茂雄選手に次ぐ3人目となる400本塁打まであと1本としており、今後どこまで記録を伸ばせるかにも注目したいところです。

6.通算盗塁阻止率(NPB)

1位 古田敦也選手 :.462
2位 城島健司選手 :.383
3位 谷繁元信選手 :.368
4位 阿部慎之助選手:.348
5位 野村克也選手 :.345

盗塁阻止率の公式記録は1969年以降となっているため、野村克也選手の記録は非公式となります。そして1955年に関しては詳細なデータが残っていないため、その年を除いて算出しています。

1位となった古田選手はシーズン盗塁阻止率でも1位となる.644を記録しており、歴代捕手の中で6割越えを2度記録した唯一の捕手です。

また野村選手については、現代のようにクイックモーションで投げる投手がいなかったことが、盗塁阻止率に影響していると考えられます。そしてクイックモーションは、野村選手が兼任監督時代に、当時のヘッドコーチと生み出した投法であると言われています。

7.通算捕手守備得点

1位 古田敦也選手 :78
2位 谷繁元信選手 :60
3位 城島健司選手 :39
4位 阿部慎之助選手:30
5位 野村克也選手 :-9

捕手守備得点とは、盗塁阻止成績・捕逸・失策数などから割り出され、平均的な守備力を持つ捕手と比べて、チームの失点を何点分多く防いだかを表す指標です。阿部選手や城島選手は一塁を守ったこともありますが、捕手以外のポジションでの成績は含まず計算しています。

1位の古田選手と2位の谷繁選手に関しては高い盗塁阻止率に加え、キャッチング・フレーミングの上手さ・捕逸の少なさといった、捕手の基本的な評価が高い「守備型捕手」と言われた捕手です。

野村選手の記録に関しては、1965~1968年の記録の一部が欠落していることから計算上はマイナスとなっていますが、それ以外にも失策数の多さで評価を落としてしまいました。

8.通算簡易WAR

1位 野村克也選手 :116.7
2位 古田敦也選手 : 69.6
3位 城島健司選手 : 69.1
4位 阿部慎之助選手: 68.4
7位 谷繁元信選手 : 49.3

WARは控え選手より該当選手を使うことで、チームがどのくらい勝てるのかを表した指標です。

WARは計算式が複雑で、かつ野村選手に関しては詳細なデータが残っていないこともあり、簡易WARでの比較となります。簡易WARは、球場補正などいくつかのデータを含まないため通常のWARとは数値が異なりますが、大雑把な順位に関しては概ね変わらないことが多いので、数値については参考程度とお考え下さい。

チームに欠かせない打撃力を持った野村選手が1位となり、攻守のバランスに優れた古田選手が2位となりました。

また単年でのWARは野村選手に関しては計算不可能ですが、単年で比較すると阿部選手が突出しており、過去に2度セ・パ両リーグ1位となるWARを記録しているので、今後の活躍次第では2位にランクアップすることが予想されます。

9.優勝回数

1位 阿部慎之助選手 :リーグ優勝7回・日本シリーズ優勝3回

2位 野村克也選手  :リーグ優勝7回・日本シリーズ優勝2回

3位 古田敦也選手  :リーグ優勝5回・日本シリーズ優勝4回

4位 谷繁元信選手  :リーグ優勝5回・日本シリーズ優勝2回

5位 城島健司選手  :リーグ優勝3回・日本シリーズ優勝2回

チームの優勝自体は捕手以外の要素も多いのですが、阿部選手が正捕手であった2001~2015年の間に7度のリーグ優勝・3度の日本一を記録しているのは見逃せません。阿部選手が最も三冠王に近い成績を残し、4番も務めた2012年はリーグ優勝し日本一にも輝いています。

また野村選手・古田選手・谷?選手が兼任監督を務めていますが、この中で兼任監督で優勝経験があるのは野村選手だけとなっています。

10.タイトル、MVP獲得数

1位 野村克也選手  :41回
リーグMVP5回・首位打者1回・本塁打王9回・打点王7回・ベストナイン19回(三冠王1回)

2位 阿部慎之助選手 :13回
リーグMVP1回・首位打者1回・打点王1回・最高出塁率1回・ベストナイン9回

3位 古田敦也選手  :12回
リーグMVP2回・首位打者1回・ベストナイン9回

4位 城島健司選手 :7回
リーグMVP1回・ベストナイン6回

5位 谷繁元信選手 :1回
ベストナイン1回

主要タイトル、MVP、ベストナインの獲得回数をランキングしました。

このランキングに関しては野村選手が他の選手を圧倒しています。NPBでは、捕手が打率・首位打者・打点といった打撃タイトルを受賞する例は少なく、21回の受賞のうち17回を野村選手が受賞。上記選手以外ですと、本塁打王を野村選手と田淵幸一選手が受賞しています。

11.ゴールデングラブ賞獲得数

1位 古田敦也選手  10回
2位 城島健司選手  8回
3位 谷繁元信選手  6回
4位 阿部慎之助選手 4回
5位 野村克也選手  1回

守備に優れた選手に毎年贈られるゴールデングラブ賞。最強捕手の守備指標としてゴールデングラブ賞もランキングしました。

阿部選手・谷繁選手・古田選手は同じ時代同リーグで競っていたため、ゴールデングラブ賞は当時選手として全盛期を迎えていた古田選手が多く受賞しています。

またゴールデングラブ賞(旧ダイヤモンドグラブ賞)は1972年から制定された賞のため野村選手の獲得回数は少なくなっています。野村選手だけ受賞できた期間が少なくなっていますが、野村選手は攻撃型の捕手で守備に関しては他の候補選手に比べるとやや劣ると思われますので、ランキングに大きな変動は無いと判断して項目に挙げました。

12.オールスター出場回数

1位 野村克也選手  21回
2位 古田敦也選手  17回
3位 阿部慎之助選手 13回
4位 谷繁元信選手  12回
5位 城島健司選手  9回

人気選手の指標ともいえるオールスターの出場回数。

野村選手の通算21回は選手全体の通算出場回数としても1位で、野村選手は他にも最年長出場選手を記録しています。また古田選手の17回の出場はすべて連続出場で、この記録は連続出場回数の1位。ちなみにオールスターで選出されるMVP獲得数は野村選手・古田選手・阿部選手が2回ずつ獲得しています。



「最強捕手総合ランキング発表」

以上12項目に分けてポイントを集計した最強捕手ランキングです。

1位 野村克也選手  43ポイント
2位 古田敦也選手  41ポイント
3位 城島健司選手  36ポイント
3位 阿部慎之助選手 35ポイント
5位 谷繁元信選手  25ポイント

「まとめ」

今回の【NPB最強捕手ランキング】では、主に打撃面で圧倒的1位を獲得した野村克也選手が1位となりました。2位は攻守のバランスが良くハイレベルな成績を残した古田敦也選手。3位と4位は僅差で城島健司選手と阿部慎之助選手が続き、残念ながら打撃での評価でポイントを獲得することができなかった谷繁選手が5位となりました。

野村選手は「捕手は投手の球を受けられれば良い」という当時の認識に革命を起こし、古田選手の活躍は捕手の重要性を私たちに見せてくれました。そして城島選手は「日本人捕手でもMLBで勝負することができる」と夢を与え、谷繁選手は常に味方や相手の変化を見逃さず、捕手としての技術を磨き続けることの大切さを教えてくれました。

歴史に名を残した名選手の軌跡には、決して才能だけではない技術的な努力や、身体能力の差をも凌駕する頭脳プレーといった、献身的なまなざしがありました。

また捕手の能力、特にリードや守備面に関しては、まだまだ数値化できない奥深い世界が広がっています。今回のランキングはやや打撃面に偏った項目が多く、守備型捕手には厳しい評価となりましたが、いずれまた新しい評価が生まれてくると思います。

その時に今回圧倒的首位となった野村選手の順位を上回る選手が現れるのか、楽しみにしたいと思います。

※他にこんな記事もあります。

【最高の抑え投手】プロ野球史上最強のストッパーランキング【絶対的守護神】

2019年11月18日

【NPB】日本人歴代最強5ツールプレイヤーランキング

2019年3月21日

【2019年最新版】NPB通算打率ランキングBEST20【4000打数以上】

2019年2月20日

【NPB最強打者】通算OPSランキング BEST20【歴代最高打者】

2019年2月19日

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です