清宮世代?いや村上世代だ!ヤクルト村上宗隆選手と同期の現在地

どうもマツローです。

若干19歳にして早くも「日本の主砲」を期待され、今シーズンの開幕から一軍へ食らいついている若武者がいます。

そんな大注目の選手東京ヤクルトスワローズ・村上宗隆選手をご存知でしょうか?

村上選手はまだ高卒2年目ですが開幕より試合出場を続け、青木宣親選手・山田哲人選手・バレンティン選手・雄平選手といった強打者ひしめくヤクルトにおいて、ほとんどの試合でクリーンナップを任されています。

しかし村上選手はドラフト1位指名選手とはいえ、その年のドラフトでは2番手はおろか「BIG3」にも名を連ねることのない選手でした。そんな村上選手のプロフィールやドラフト指名の経緯を振り返り、“清宮世代”と呼ばれる村上選手や同世代の選手の今をご紹介します。

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東京ヤクルトスワローズ・村上宗隆選手のプロフィール

東京ヤクルトスワローズ・村上宗隆選手のプロフィールや、選手の特徴をご紹介します。

プロフィール
選手名  :村上宗隆

出身地  :熊本県

生年月日 :2000年2月2日

身長体重 :188cm・97kg

ポジション:内野手

投球・打席:右投左打

契約金  :8000万円

年俸   :800万円

経歴   :九州学院高校→東京ヤクルトスワローズ

村上選手は高校時代、二塁への送球タイムが最速で1秒86を誇る強肩捕手でした。しかしその強肩より村上選手を全国区の選手へ押し上げたのは、高校通算52本塁打を放った強打者ぶりです。

九州学院高校では1年生から4番を任され、1年の夏に甲子園出場を果たしています(チームは初戦敗退)。以降は甲子園出場が叶いませんでしたが、3年生になるとその打撃力は「肥後のベーブルース」と称され、全国に名をとどろかせるまでの選手へと成長していきました。

“清宮世代”と称された2017年ドラフトと村上選手の評価

村上宗隆選手の運命のドラフト会議は2017年のこと。この年のドラフト会議といえば、清宮幸太郎選手(早稲田実業高)一色だったことは、記憶に新しいところだと思います。

その他の注目選手には安田尚憲選手(履正社高)・中村奨成選手(広陵高)があげられていて、この3選手が当時の高校BIG3でした。

そんな2017年のドラフト会議は、清宮選手に7球団が競合。入札抽選の末、北海道日本ハムファイターズへ入団が決まります。

中村選手は中日ドラゴンズ・広島東洋カープの2球団が競合し、広島へ。安田選手は清宮選手の抽選を外した千葉ロッテマリーンズ・阪神タイガース・福岡ソフトバンクホークスの3球団が競合し、ロッテへ入団が決まります。

村上選手へは清宮選手の抽選を外した東京ヤクルトスワローズ・読売ジャイアンツ・東北楽天ゴールデンイーグルスの3球団から指名が集まります。得点力不足に悩む巨人・楽天、将来を見据えたヤクルトからの指名は、やはり村上選手の打撃力への期待です。特に楽天球団副会長の星野仙一氏は、打撃だけなら既に一軍レベルにあると高く評価していました。

そして競合の末、東京ヤクルトスワローズへ入団が決まります。

ちなみに村上選手はドラフト前のインタビューで3兄弟全員が身体が大きいことを聞かれ、「家でヤクルトをとっていたので、小さい頃から兄弟そろってヤクルトをよく飲んでいた」と答えているのも何かの縁なのでしょうか?入団時より村上選手は、山田哲人選手・バレンティン選手への弟子入りを宣言しており、未来の大打者としての一歩を踏み出しました。

村上宗隆選手の特徴・これまでの活躍

村上宗隆選手の特徴は何といっても一発長打、恵まれた体格から生まれるパワーを活かした長打力にあります。188cm・97kgのどっしりとした下半身から繰り出される打球はレフトにもライトにも飛び、村上選手本人も「逆らわずに打ち返すことを考えている」という通り、広角に打てることが最大の魅力です。

さらに選球眼が良く、交流戦終了時で38四球、昨年は二軍でリーグ1位となる56四球を選んでいます。

そんな村上選手はルーキーイヤーの昨年から二軍で4番を務め、96試合に出場。8月に一度離脱しますが打率.289を記録し、リーグ1位となる17本塁打・70打点を記録しました。この記録が評価され今季は開幕一軍を勝ち取り、交流戦終了時点で全試合に出場しています。

村上選手もこの期待に応え、早出特打から全体練習・個人練習・試合出場、試合後は素振りを欠かさず、まるで春季キャンプがずっと続いているようなハードな毎日を送っています。そして成績も、交流戦終了次点で打点は早くもリーグトップの55打点。本塁打はリーグトップと4本差の19本塁打を記録。

2リーグ制以降の高卒2年目の選手の二桁本塁打最速記録を叩き出し、ヤクルトでの高卒2年目以内の選手の二桁本塁打は55年ぶりという快挙をあげています。

そんな村上選手の課題は、打率と守備力です。ドラフト時は捕手としての指名でしたが、入団後に高校時代にも経験のあった内野手へ転向。しかし経験があるとはいえ内野手としてはまだ一軍レベルとは言えず、三塁手でリーグワースト2位の失策を記録しています。そして打率は.229とこちらもリーグワースト2位三振は91とリーグワースト記録です。

村上選手は、今後の活躍次第で打点王・本塁打王も射程圏内です。しかし逆首位打者・三振王・失策王も記録してしまう可能性もあるのです。



村上宗隆選手と同世代の今

では、2017年ドラフト会議で注目を集めたかつてのBIG3は、現在どのような活躍を見せているのでしょうか?

高校通算111本塁打を放ちこの年最も注目を集めた清宮幸太郎選手は、昨季は53試合に出場。打率.200・7本塁打・18打点という成績を残し、今季の飛躍を期待されていました。

しかしオープン戦で右手有鈎骨を骨折し手術。5月より二軍で復帰し、24日に今季初の一軍試合出場となりました。交流戦終了まで昨季の約半分の24試合に出場していますが、既に打点は昨季の18打点に迫る15打点をあげています。

そんな清宮選手とのプロ初対決となった交流戦のヤクルト・日ハム戦では、村上選手が札幌ドームのセンター中段へ豪快な一発を放ち、清宮選手を「さすがだな」と唸らせていました。

実は清宮選手・村上選手は高校1年時、練習試合で初対決をしています。この時はお互いに本塁打を放ち、村上選手にとってはこの試合での一発が高校第1号本塁打だったそうです。

そして高校通算65本塁打を放ち、ドラフト当時「東の清宮、西の安田」と並び称されたロッテ・安田尚憲選手は昨季、一軍で17試合に出場。オフには侍ジャパンU-23代表選手に最年少で選出されるなど、未来を期待されていました。

今季はまだ一軍登録はありませんが二軍で着実に力をつけており、6月末の時点で68試合に出場。打率.256・9本塁打を放ち、打点はリーグトップの43打点をあげています。

一方、高校3年時に甲子園で清原和博選手が保持していた1大会での最多本塁打記録を塗り替え、高校通算45本塁打を放った広島・中村奨成選手は苦しんでいます。昨季二軍で83試合に出場し、打率.201・4本塁打・16打点を記録し、今季まで一軍出場はなし。

今季は春季キャンプで右第一肋骨疲労骨折が発覚し、さらに6月の二軍復帰戦で頭部に死球を受けるなど、不遇の時が続いています。現在は二軍戦に復帰していますので、二軍でしっかりと実力を養い、一軍で活躍する日を心待ちにしましょう。

“未来の侍ジャパン主砲候補”村上宗隆選手

早くも“未来の侍ジャパン主砲”を期待される村上宗隆選手ですが、村上選手を指導するヤクルト・石井琢朗コーチは、打撃の才を認めつつも「一流になれる素材。二軍で結果も出したが、今後は一軍で長くやるための本当の土台が必要になる。今のままでは大きな結果は出ないと感じる」と厳しい言葉を送ります。

そんな村上選手が石井コーチ・杉村繁巡回コーチと共に取り組んでいるのはブレない打撃フォームの再構築」です。具体的には一軍の速球や変化球にも対応し、タイミングがズレても、崩れない打撃フォームの再構築。現状に甘んじることなく、未来を見据えた幹となる打撃フォームを作り上げていると聞きます。

しかしプロ野球選手としてのビルドアップを続けているのは、村上選手だけではありません。清宮選手は一軍で経験を積み、安田選手・中村選手もまた二軍で選手としての牙を磨き、活躍の場を虎視眈々と狙っています。

そんな彼らの勝負が決着するのは、きっと何十年も先のことになるのでしょう。彼らのプロ野球人生はまだ始まったばかりです。才能あふれる彼らの切磋琢磨する時間が素晴らしいものであることを願って、私たちファンも見守っていきましょう。

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