どうもマツローです。
打者の成績を示す重要な指標であるOPS。
今回はそんなOPSの2019年プロ野球ランキングをご紹介します。
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OPSの概要説明
OPSとは打者の出塁率+長打率で算出します。
つまり、塁に出る可能性が高く、長打を打つ可能性が高い打者ということですね。
Aランク 優秀 .9000以上
Bランク 非常に良い .8334~.8999
Cランク 良い .7667~.8333
Dランク 普通 .7000~.7666
Eランク 平均以下 .6334~.6999
Fランク 悪い .5667~.6333
Gランク 非常に悪い .5666以下
OPSの特徴は今まで重要視されてきた打点が考慮されていない点です。
打点は自分の打席時にランナーがいるかどうかという点によって変動することが多く、前の打者がいかに優秀かによって左右されます。
その点OPSはその打者の能力だけを図っていると言えるでしょう。
それではOPS上位の打者をご紹介します。
セ・リーグ2019年OPSランキングベスト10
1位:鈴木 誠也選手(広島)
出塁率:.453
長打率:.565
セ・リーグのOPS1位は広島の鈴木誠也選手です。2019年は首位打者に輝きましたが、長打率も高く両リーグ通じて唯一のOPS1超えです。
更に鈴木選手のすごいところはOPSに反映されない盗塁も25個決めていること。
つまり、鈴木選手はアウトになる可能性が低く(45.3%の確率で塁に出る)、ヒットを打てば長打になる可能性が高く(56.5%の確率で長打になる)、更に運良く単打になったとしても盗塁で2塁に行かれる可能性があるということです。
2位:坂本 勇人選手(巨人)
出塁率:.396
長打率:.575
巨人のキャプテンとしてチームを優勝に導いた坂本選手。
遊撃手と守備の負担も多いポジションで打撃面でも好成績を残しました。
長打も多く弱点も少ないため相手には脅威となるバッターです。
3位:山田 哲人選手(ヤクルト)
出塁率:.401
長打率:.560
どんな指標でランキングをしても必ず上位にランクインする山田選手。1位の鈴木選手と同じく足も速く盗塁も多いため相手投手にとってはやっかいなバッターですね。
4位:バレンティン選手(ヤクルト)
出塁率:.363
長打率:.554
シーズン60本塁打の記録を持つバレンティン選手はやはり長打力が魅力です。
35歳を迎えベテランの域に達していますが、まだまだ打棒は健在。
ヤクルトの主砲として活躍しましたが2020年より福岡ソフトバンクホークスに移籍することが決まりました。
5位:ソト選手(DeNA)
出塁率:.348
長打率:.554
2019年シーズンは43本のホームランを放ちホームラン王を獲得。
長打率が5割を超える強打者です。
出塁率は.348とやや確実性に難がありますが、長打率の高さでカバーしてOPSベスト5にランクインしています。
6位以下は以下の通りです。
6位:筒香 嘉智選手(DeNA)
OPS:.899
出塁率:.388
長打率:.511
7位:丸 佳浩(巨人)
OPS:.884
出塁率:.388
長打率:.495
8位:ビシエド選手(中日)
OPS:.870
出塁率:.374
長打率:.496
9位:岡本 和真選手(巨人)
OPS:.828
出塁率:.343
長打率:.485
10位:青木 宣親選手(ヤクルト)
OPS:.826
出塁率:.385
長打率:.442
パ・リーグ2019年OPSランキングベスト10
1位:森 友哉選手(西武)
出塁率:.413
長打率:.547
パ・リーグの1位は西武を優勝に導いた森選手です。首位打者を獲得した確実性の加え長打率も.547と非常に高い成績を残しました。
守備の負担が多い捕手でありながら見事な実績です。
2位:吉田 正尚選手(オリックス)
出塁率:.413
長打率:.547
2位はオリックスの主砲、吉田選手です。
実は2018年シーズンも全く同じOPS.956(出塁率.403 長打率.553)という数字を残しており、安定して高い成績を残していることがわかります。
3位:ブラッシュ選手(楽天)
出塁率:.397
長打率:.540
楽天に2019年から加入したブラッシュ選手。開幕当初は7番を打っていましたが、5月に月間10本の本塁打を放ち4番で打つことも多くなりました。シーズン33本の本塁打は楽天の外国人史上最高の成績です。
また、外の変化球の見極めが上手いため打率は.261と高くないものの出塁率は.397と好成績を残しています。
4位:山川 穂高選手(西武)
出塁率:.372
長打率:.540
西武の主砲山川選手も43本のホームランを放ち2位のデスパイネ選手と7本も差をつけ、ホームラン王を獲得しました。
打率は.256と低いものの四球はしっかり選べているため出塁率は悪くありません。
5位:中村 剛也選手(西武)
出塁率:.359
長打率:.528
山川選手に続き西武のホームランバッター中村選手が5位にランクイン。
2019年シーズンはホームランも30本の大台に乗せ、長打力は健在。
打率は.286と高いものの四球が少なく、出塁率が伸びませんでした。
6位以下は以下の通りです。
6位:浅村 栄斗選手(楽天)
OPS:.878
出塁率:.372
長打率:.507
7位:デスパイネ選手(ソフトバンク)
OPS:.875
出塁率:.355
長打率:.520
8位:秋山 翔吾選手(西武)
OPS:.864
出塁率:.392
長打率:.471
9位:外崎 修汰選手(西武)
OPS:.846
出塁率:.353
長打率:.493
10位:荻野 貴司選手(ロッテ)
OPS:.842
出塁率:.371
長打率:.470
【補足】
あれ「なんでパ・リーグのランキングにグラシアル選手(ソフトバンク)がいないの?」と思われた方も多いのではないでしょうか。
実はグラシアル選手のOPSは.960と森選手をわずかに上回っています。
しかしグラシアル選手の打席数は410とわずかに規定打席に達していないのです(規定打席は446打席)。
もし規定打席に達していれば森選手と熾烈な1位争いになっていたことは間違えないでしょう。
過去3年間トータルの日本プロ野球OPS10傑(1330打席以上の選手が対象)
次に過去3年の12球団OPSランキングを紹介します。
1位 山田 哲人選手(ヤクルト)
出塁率:.399
長打率:.442
ヤクルトの山田選手が3年間トータルOPS1位でした。
山田選手は出塁率と長打率のバランスが良く安定した成績を残しています。
2位 鈴木 誠也選手(広島)
出塁率:.428
長打率:.411
鈴木誠也選手も出塁率・長打率のバランスが良い選手です。特に出塁率は3年トータルで4割を超えており、高い出塁能力を誇っています。
3位 筒香 嘉智選手(DeNA)
出塁率:.394
長打率:.443
筒香選手は安定して長打を放っており、長打率が順位を押し上げています。貴重な和製大砲として安定した成績を残しています。
2020年からはMLBにも挑戦するのでどのような成績を残してくれるのか楽しみですね!
4位:丸 佳浩選手(広島・巨人)
出塁率:.410
長打率:.383
広島・巨人でチームを優勝に導いたこの3年間は好成績でした。出塁率、長打率ともに高く申し分ない成績と言えるでしょう。
5位:バレンティン選手(ヤクルト)
出塁率:.364
長打率:.418
3年連続でホームランを30本以上放っており、長打力が最大の特徴の選手ですね。
四球も多く出塁率も悪くありません。
6位以下は以下の通りです。
6位:中村 剛也選手(西武)
OPS:.779
出塁率:.337
長打率:.441
7位:デスパイネ選手(ソフトバンク)
OPS:.759
出塁率:.345
長打率:.414
8位:ビシエド選手(中日)
OPS:.746
出塁率:.410
長打率:.335
9位:秋山 翔吾(西武)
OPS:.744
出塁率:.397
長打率:.347
10位:レアード選手(日ハム・ロッテ)
OPS:.736
出塁率:.316
長打率:.419
まとめ
OPSの上位選手ランキングをご紹介しました。
OPSは得点能力の高さを示す指標です。2019年にセ・リーグを制した巨人は3選手、パ。リーグを制した西武は5名も10位以内にランクインしており、いかにOPSがチームの勝利に貢献しているかがよくわかりますね。
OPSでは長打を多く打つことが大切ですが、出塁率も重要となるため、四球を選ぶ力も大きく成績を左右します。
普段は出塁率よりも打率が注目される傾向にありますが、出塁能力を図る出塁率は今後、さらに注目度の高い指標となって行くでしょう。
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