歴代ベストナイン(東北楽天イーグルス編)

どうもマツローです。

日本プロ野球界で初めて東北地方を本拠地とし、東北のプロ野球ファンに愛される東北楽天ゴールデンイーグルス。2004年にプロ野球再編問題の中で誕生し、激震の走った日本プロ野球界をある意味救った球団でもあります。

まだ球団としての歴史は浅いですが、日本一に1度輝いたことがある素晴らしい球団です。

設立後は初代監督として田尾安志さんが就任することになりました。そして球団設立後初めての公式試合で白星を勝ち取り、順調な滑り出し。しかし翌日の試合では0対26と完封試合のプロ野球史上タイの得点差で敗北してしまいました。さらに同年からスタートした交流戦で12球団最下位になってしまうと、そのままずるずる負け続け8月下旬にはパ・リーグ全球団に負け越しが決まってしまいました。

しかしその後、野村克也さんによる育成強化、のちに日本一に大きく貢献する田中将大選手の獲得などで急成長。ブラウンさんからバトンを受けた星野政権では見事日本一に輝いたのです。

まだ設立から日が浅い楽天ですが、素晴らしい選手を多数、輩出しています。まず有名なのが駒大苫小牧出身で甲子園では斎藤佑樹選手と激闘を繰り広げた“マーくん”こと田中将大選手、さらに2019年シーズンよりメジャーから巨人へ移籍し日本球界に復帰をすることが決まった岩隈久志選手等、歴史が浅いにもかかわらずメジャーリーガーを2名も輩出しています。他にもサムライJAPANの守護神松井裕樹選手らなど若手の有望株もズラリと勢ぞろい。そんな楽天でベストナインを組んでみましたのでぜひご覧ください。

※2019年度の時点での現役選手の通算成績は2019年シーズン終了後のデータを掲載しています。またメジャーで活躍した選手は日米の通算を掲載しています。外国人選手は日本での記録のみの掲載です。

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監督

監督「星野仙一」

通算成績=3.60・146勝・66完投
キャリアハイ=1975年 2.77・17勝・6完投
監督通算成績(計17年間)=1181勝リーグ優勝4回日本一1回
楽天時代成績(4年間)=262勝・リーグ優勝1回日本一1回

楽天を球団設立以来初めてのリーグ優勝、そしてそのまま日本一へ導いた名将星野さん。星野さん自体も中日、阪神の監督も長く勤めていらっしゃいましたが日本一になったのは初めての事でした。また星野さんが育てた生え抜きの若手選手は「星野チルドレン」と呼ばれています。

野手ベストナイン

1番:茂木栄五郎(遊撃手)

通算成績=.277・485安打・44本塁打・166打点
キャリアハイ=2017年 .296・118安打・17本塁打・47打点

栄五郎という珍しい名前もありインパクト抜群、成績も非常に優秀で今後の活躍が期待される茂木選手。パ・リーグのシーズン記録として初回先頭打者初球本塁打3本という記録を達成しています。また球団史上初のサイクルヒットを後ホームランで達成できるという機会もあったため、来シーズンの活躍にも大きく期待ができますね。

2番:鉄平(左翼手)

通算成績=.278・878安打・42本塁打・340打点
キャリアハイ=2009年 .327・162安打・12本塁打・76打点・13盗塁

現在プロ野球解解説者や楽天の球団職員として活動する鉄平さん。楽天へは中日から移籍でやってきました。野村さん曰く「なぜこんな素晴らしい選手を放出したのだろう」と言わしめるほど、身体能力が高く首脳陣からも高評価を得ていました。またグッズを作り直すのが大変そう、という理由で背番号の変更を申し出なかったりとてもファン思いな選手としても有名です。2020年からは楽天の一軍打撃コーチに就任することが決まっています。

3番:浅村栄斗(二塁手)

通算成績=.285・1317安打・180本塁打・737打点
キャリアハイ(楽天)=2019年 .263・139安打・33本塁打・92打点

2019年西武よりFA移籍してきた浅村選手。勝負強い打撃は健在で右に左に長打を打ち分け33本塁打を記録しました。

また楽天だけでなく侍JAPANの主力としても期待されており、2020年東京五輪、2021年WBCでの活躍が期待されます。

4番:山崎武司(DH)

通算成績=.257・1834安打・403本塁打・1205打点
キャリアハイ=2007年 .261・132安打・43本塁打・108打点

中日、オリックスを経て楽天に移籍し活躍した山崎さん。“ジャイアン”という愛称でファンに親しまれていました。見た目通りの大柄な体格からホームランを量産し、史上3人目両リーグで本塁打王を達成した選手でもあります。ちなみに現在は野球解説者としても活動していますが、なんとカーレーサーとしても活動。あの山本昌さんと同じ事務所に所属しています。

5番:ケーシー・マギー(三塁手)

通算成績=.298・457安打・67本塁打・254打点
キャリアハイ=2013年 .292・150安打・28本塁打・93打点

マギーさんは楽天に1年しか在籍していませんでしたが非常に素晴らしい成績を残し、日本一に貢献した選手でもあります。主に5番を打っていて、そのシーズンにチームで唯一全試合出場を達成しました。また同年にはベストナインのタイトルも獲得しています。

6番:銀次(一塁手)

通算成績=.295・1100安打・28本塁打・418打点
キャリアハイ=2014年 .327・150安打・4本塁打・70打点

本名は赤見内銀次(あかみないぎんじ)というかなり珍しい名字のため、登録名を銀次としたそうです。能力も非常に高く、2016年には侍ジャパン強化試合にも出場しています。実は元々と捕手をやっていたそうで、プロ入りの際に打撃センスを買われて内野手に転向したそうです。2019年オフには楽天と3年契約を実施、これからも楽天を引っ張っていって欲しいですね!

7番:田中和基(右翼手)

通算成績=.232・148安打・20本塁打・56打点
キャリアハイ=2018年 .265・112安打・18本塁打・45打点・21盗塁

これからの楽天を引っ張っていくであろう注目の若手として2018年の新人王を獲得たのがこの田中和基選手。特徴はスイッチヒッターかつ、ホームランバッターという技術とパワーが融合した能力の高さ。それに加えて俊足・強肩というまさに走攻守三拍子そろった野球の申し子のような選手です。2019年は故障で思うような成績が残せませんでしたが、2020年は巻き返しに期待しましょう。

8番:聖澤諒(中堅手)

通算成績=.274・823安打・249打点・197盗塁
キャリアハイ=2012年 .270・141安打・45打点・54盗塁

2018年に11月23日に引退を発表し盛大なセレモニーで選手生活に幕を下ろした聖澤諒さん。バットコントロールに定評があり、楽天のリードオフマンとして活躍しました。また2012年には盗塁王のタイトルも獲得しており、打撃だけではなく足でもチームに大きく貢献しました。

9番:嶋基宏(捕手)

通算成績=.242・930安打・311打点・209犠打
キャリアハイ=2010年 .315・133安打・43打点・17犠打

楽天、そしてサムライJAPANの扇の要として活躍する嶋選手。楽天だけではなく日本プロ野球選手会の第8代目の会長も務めています。盗塁阻止率が非常に高く、スローイングが優秀で正捕手の座を譲りません。また外国人選手とのコミュニケーションが上手く、投手の成績にも貢献しました。

出場機会を求め、2020年からは東京ヤクルトスワローズでプレーすることが決まっています。



投手ベストナイン

田中将大(先発)

通算成績=防御率2.93・174勝・60完投・勝率.690
キャリアハイ=2013年 防御率1.2724勝・183奪三振・勝率1.00 ※沢村賞

連続勝利のギネス記録を持つ田中将大選手。日本で、いえ世界中の野球ファンの間で彼の名前を知らない人はいないでしょう。星野監督率いる楽天を初めて日本一へ導いた張本人と言っても間違いないですね。闘志溢れるピッチングが持ち味で、ここぞという場面で三振を取りマウンドで雄叫びを挙げる姿にファンならずとも魅了されました。

岩隈久志(先発)

通算成績=防御率3.31・170勝・49完投
キャリアハイ=2008年 防御率1.8721勝・159奪三振 ※沢村賞

近鉄のエースとして活躍し、プロ野球再編の際に金銭トレードで楽天へ所属となった初代エースの岩隈選手。岩隈選手は楽天の記念すべき第一試合の先発投手を任され、見事1失点で完投しました。その端正な顔立ちからが女性ファンに人気で近鉄時代は「浪速のプリンス」、楽天時代は「杜の貴公子」の呼び名が付きました。MLB移籍後も毎年安定した成績を残しローテーションの柱として活躍しました。日米通算200勝はもう目の前に来ていますので、巨人に移籍後はぜひ頑張っていただき達成してもらいたいですね。

岸孝之(先発)

通算成績=防御率3.02・125勝・38完投
キャリアハイ(楽天)=2018年 防御率2.72・11勝・159奪三振

西武のエースとして菊池雄星選手と共に活躍し、2017年オフに楽天へ移籍した岸選手。移籍後も活躍は目覚ましく、2018年はシーズン序盤こそ不安な試合が多かったですが中盤からは持ち直し、チームトップの11勝を挙げ、最優秀防御率のタイトルも獲得しました。西武時代から沢山の人に慕われるほど、実直な性格の選手だそうです。

福山博之(中継ぎ)

通算成績=防御率3.06・92ホールド
キャリアハイ=2017年 防御率1.06・23ホールド

楽天の貴重な中継ぎ右腕として活躍する“東北のサブちゃん”こと福山選手。元々横浜に所属していましたが、育成方法の食い違いにより解雇。その後楽天と契約し、今やなくてはならない存在となっています。野球選手としては小柄ですが、投球フォームは実にダイナミック。多彩な変化球を操り打者を打ち取っていきます。2020年シーズンは育成契約となりますが、来シーズンはきっと復活し、活躍する姿を見せてくれることでしょう。

松井裕樹(抑え)

通算成績=防御率2.62・139セーブ
キャリアハイ=2015年 防御率0.87・33セーブ

楽天の絶対的な守護神として地位を確立し、さらに侍JAPANの守護神としても活躍した松井選手。「消えるスライダー」とも言われる縦スライダーで三振の山を築きあげ、首脳陣の信頼を勝ち取っています。また2018年オフには女優の石橋杏奈さんと結婚を報告し、公私ともに益々充実させ、来シーズンも活躍してくれるはずです。

戦力評価※(筆者の独断です)

攻撃力

守備力

機動力

先発投手

救援投手

今後の成長性

まだ設立して日が浅い楽天ですが、こんなに沢山の優秀な選手が揃っています。来年からは浅村選手も加入しますし、これから20年、30年と時を重ねるごとにその時代の素晴らしい選手が楽天から生まれることでしょう。今後の若手選手達の活躍に目が離せませんね。

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